中国、上海の弁護士事務所Sloma & Co.から最近の中国海域航行警報を入手しましたので、下記の当組合試訳とともにご参考に供します。当該海域を航行する各船舶におかれましては、詳細な情報を現地代理店にご確認されることをお勧めいたします。本船のご安航をお祈りいたします。

記

HHT (2021) No. 605

China MSA 2021年11月22日

1. 作業期間：2021年11月25日～2022年01月31日、日中作業。
2. 作業海域：Changjiang Estuary（揚子江河口）、Lvhua Mountain（緑華山）南錨泊地内30°46′28.98″N/122°37′02.58″Eを中心とした、半径1500mの水域内。
3. 作業内容：Shanghai Salvage Bureau（上海サルベージ局）により海上試験を行う。作業船“Da Li Hao”は作業水域内で上記中心に投錨し、船首船尾に各4つのオフショアアンカーを投下し、投錨位置は作業水域を越えずに、取り付け作業と同時に油圧引き揚げシステム、アラームシステム調整を行い、沈没船のシミュレータ装置を投下し、沈没船の引き揚げ作業のシミュレータ実験を行う。作業船“Lian He Hai Gong 5002”、“Hu Jiu 18”、“Hu Jiu 19”、“Hua He”は現場で作業に協力し、警戒に務める。
4. 注意事項：
   
   1. 作業船は規定通り灯火と形象物を掲揚する。錨鎖の位置については、昼間は明確な標識を設置し、夜間は灯火で照射して示す。また、AISを常時稼働させる。
   2. 作業船はVHF16の聴取と動静の報告を強化し、適切な見張りを維持し、警戒を強化すること。
   3. 無関係者の船は、作業水域内での航行を禁じられている。
   4. 作業水域を航行する船舶は、慎重に航行し、避航動作に注意を払うこと。
   5. 風力がビューフォートスケール7以上、または視界が1500m以下となった場合、作業は中止される。

HHT (2021) No. 600

China MSA 2021年11月18日

1. 作業期間：2021年11月23日～2020年1月23日、24時間作業。
2. 作業海域：north branch of Changjiang Estuary（揚子江北河口）の外側、東シナ海における以下8点で囲まれた海域：
   

   A) 31°36′09.6″N/122°14′36.6″E；

   B) 31°36′25.8″N/122°14′36.6″E；

   C) 31°36′09.6″N/122°22′00.6″E；

   D) 31°29′07.8″N/122°33′36.6″E；

   E) 31°29′13.8″N/122°52′25.8″E；

   F) 31°29′01.2″N/122°52′25.8″E；

   G) 31°28′52.8″N/122°33′28.2″E；

   H) 31°35′53.4″N/122°21′59.4″E。

3. 作業内容：作業船“CS FU HAI”（全長：105.8m、型幅20m）は、作業海域内でアジア太平洋直通国際海底ケーブル（APG S3セクション）のルートに沿って故障位置の探査、故障したケーブルの引き上げ、切断、接続、修復したケーブルの敷設、埋設の流れで、海底ケーブルの故障した部分を緊急復旧する。作業時、作業船は低速航行する。
4. 注意事項：
   
   1. 作業船は規則に従い灯火と形象物を掲揚し、AISを常時稼働させる。
   2. 作業船はVHF16の聴取と自船の動静報告を強化し、積極的に付近を航行する船舶と連絡を取り、警戒に務める。
   3. 付近を航行する船舶は、慎重に航行し、避航動作に注意を払うこと。
   4. 関係者以外の船舶は作業船と中心とした、半径500mの水域での航行は禁止されている。
   5. 風力がビューフォートスケール7以上、または視界が1海里以下となった場合、作業は中止される。

QSYHT (2021) No.41

China MSA 2021年11月15日

1. 作業期間：2021年11月16日～2022年1月31日
2. 作業船：
   

   掘削用プラットフォーム：“Kan Tan No.3”

   警戒船：“Kan Tan 225”、“Hai Yang Shi You 685”。

3. 作業海域：17°44′24.64″N/110°21′03.26″Eを中心とした半径1海里の海域。
4. 作業内容：海上掘削作業。
5. 注意事項：
   
   1. 掘削用プラットフォームは、規則に従い信号を掲揚する。夜間は、船体の周囲に閃光灯、デリックの先端に紅色閃光灯が設置される。
   2. 作業船とはVHF16とVHF08で連絡可能。
   3. 付近航行船舶は、見張りを強化し、避航動作に注意を払い、安全のため作業海域での航行を避けること。
   4. 作業が前もって完了しても改めて通知はされない。

LHT (2021) No.509

China MSA 2021年11月8日

作業内容：Yellow Sea（黄海）中部、Jinghai Bay（靖海湾）一般錨泊地付近、36°46′30″N/122°08′10″Eと36°49′50″N/122°08′10″Eを結ぶ線の西側から、Zhangjiabu（张家埠）新港航路の出入り口水域およびSushan Island（蘇山島）の南西部、東南部水域までに大量の養殖エリアが点在し、船舶と養殖エリアとの接触事故が多発する。付近を航行する船舶は注意して航行し、養殖エリアを回避して、航行の安全を確保する。

免責事項

以上の航行警報はMSA ChinaまたはMSA地方局の公式ウェブサイトに掲載された情報の一部となります。これらの情報や英語訳の真実性についてSlomaは責任を負いません。以上の航行警報に従った結果損害が発生しても、Slomaは責任を負いません。

Junmao Jiang

Sloma & Co.

2021年11月26日

以上