ロスプリベンション

コンディションサーベイ

当組合では一定の船齢に達した新規加入船と既加入船に対し、第三者機関によるコンディションサーベイを実施しています。 P&I保険者の立場から保険事故に繋がる危険因子を早期発見し、加入船の堪航性/堪貨性を一定水準以上に保つことで、規模の大小を問わず、あらゆる事故の防止を目指しています。

サーベイ実施基準

  1. 新規加入予定船

    すべての船舶は、船齢10年以上

  2. 既加入船
    1. 以下の(2)~(4)を除くすべての船舶は、船齢15年以上
    2. 船舶の堪航性に起因する同種事故を2回以上起こしている船舶は、船齢に関係なく全船舶
    3. コーティングタンクをもつケミカルタンカー等[1]および冷凍・冷蔵運搬船[2]は、船齢 10 年以上
    4. 船齢10年以上のすべての船舶で船舶管理会社の変更があった場合はその都度
  3. 再検査

    原則として検査日から5年ごと

  1. コーティングタンクをもつケミカルタンカー、メタノールタンカー、プロダクトタンカー、硫酸タンカー、糖蜜タンカー、クリーンタンカー、鉱石・ケミカル兼用船
  2. 冷凍・冷蔵運搬船、冷凍・冷蔵運搬船兼油槽船

注意事項

  1. コンディションサーベイ実施にあたり、組合指定の検査機関より1~2名のサーベイヤーがアテンドします。 組合の検査項目にしたがって各証書類の確認、各部メンテナンス状況、航海計画、救命消火安全設備、堪航性、堪貨性及び船種ごとの検査項目等について本船の運航スケジュールに支障のない範囲で半日から2日程度の日数で実施されます。
    検査項目の中には、ハッチカバーの風雨密テスト、船艙の内検などが含まれ、船長以下乗組員のご協力を得なければならないものがあります。また、検査は船内を巡視しながら行いますので、検査の際には乗組員に立会って頂く必要があります。 終了時には指摘事項をまとめて船長に報告します。

  2. 上記基準に拘らず組合が必要と判断した船舶は、船齢・船種に関係なく、別途コンディションサーベイを実施することがあります。

  3. 新規加入船の場合においては原則加入前に実施するものとしています。
    特段の事情がある場合は、契約開始後30日以内に実施します。

船種ごとのサーベイフォーム

サーベイヤーへのインストラクションを含む、コンディションサーベイフォームは、国際P&Iグループで作成されたものを採用しています。