中国、上海の弁護士事務所Sloma & Co.より最近の中国海域航行警報を入手しましたので、下記の当組合試訳とともにご参考に供します。当該海域を航行する各船舶におかれましては、詳細な情報を現地代理店にご確認されることをお勧めいたします（今回のサーキュラーでは、作業海域の座標に関し測地系の情報は入手できておりません）。本船のご安航をお祈りいたします。

記

LHT (2021) No.198

China MSA 2021年9月13日

関係企業、関係船各位：
2021年9月13日から、Yingkou Port（営口港）Bayuquan（鮁魚圏）港内に灯浮標を１つ設置する。詳細データは以下のとおり。

JHT (2021) No.142

China MSA 2021年9月15日

Tangshan（唐山）海域付近、NB35-2CEPからQHD32-6SPMまで、QHD33-1WHPからQHD32-6WHPCまで、NB35-2WHPBからNB35-2CEPまでの３つの海底パイプラインは、埋設してある深度の不足により、その一部が海底上面に現れている。関連情報は以下のとおり。

1. 海底パイプラインのルート
   
   1. NB35-2CEPからQHD32-6SPMまでの海底パイプラインのルートは、以下４点を順に結んだ線
      

      A) 39°04′14.27″N，118°54′58.02″E；

      B) 39°04′31.89″N，119°12′09.56″E；

      C) 39°05′16.63″N，119°12′53.61″E；

      D) 39°06′42.05″N，119°12′14.35″E。

   2. QHD33-1WHPからQHD32-6WHPCまでの海底パイプラインのルートは、以下２点を順に結んだ線
      

      A) 39°09′17.938″N，119°21′30.531″E；

      B) 39°06′58.324″N，119°14′52.680″E。

   3. NB35-2WHPBからNB35-2CEPまでの海底パイプラインのルートは、以下２点を順に結んだ線
      

      A) 39°02′38.75″N，118°52′02.35″E；

      B) 39°04′14.27″N，118°54′58.02″E。

2. 注意事項：
   
   1. 海底パイプラインのルートの両側500ｍ以内の海域では、浚渫、掘削、杭打ち、投錨、トロール漁業、魚網の展張、養殖、その他の海底パイプラインの安全性を損なう海上作業が禁止されている。
   2. 海底パイプライン付近に錨泊している船舶は、当直を強化し、走錨により錨や錨鎖が海底パイプラインに接触しないよう注意すること。

JHT (2021) No.136

China MSA 2021年9月6日

海洋の機能ごとに設定した区画と実際の利用状況に基づいて、JHT(2021) No. 128「Qinhuangdao（秦皇島）付近海域、養殖エリア範囲の発表に関する通告」により発表された養殖エリアの範囲を変更する。変更後の範囲は以下のとおり。

1. Beidaihe District（北戴河区）養殖エリアの範囲、
   

   A) 39°42′15.22″N/119°35′13.06″E

   B) 39°42′15.48″N/119°36′18.54″E

   C) 39°41′44.07″N/119°36′18.60″E

   D) 39°41′44.71″N/119°35′13.06″E

   E) 39°42′15.22″N/119°35′13.06″E

   以上５点に囲まれた水域。
2. Beidaihe New District（北戴河新区）養殖エリアの範囲、
   

   A) 39°45′4.60″N/119°27′39.02″E

   B) 39°43′8.60″N/119°33′9.80″E

   C) 39°39′40.14″N/119°37′51.45″E

   D) 39°37′20.92″N/119°34′25.66″E

   E) 39°37′24.38″N/119°27′19.17″E

   F) 39°35′0.47″N/119°27′17.97″E

   G) 39°35′0.12″N/119°20′20.68″E

   H) 39°43′25.20″N/119°23′59.99″E

   I) 39°45′4.60″N/119°27′39.02″E

   以上９点に囲まれた水域。
3. Changli County（昌黎縣）養殖エリアの範囲、
   

   A) 39°32′0.01″N/119°15′45.31″E

   B) 39°32′0.02″N/119°27′16.49″E

   C) 39°31′27.49″N/119°27′16.50″E

   D) 39°31′27.26″N/119°33′54.54″E

   E) 39°21′43.80″N/119°32′46.96″E

   F) 39°25′54.54″N/119°18′24.04″E

   G) 39°29′48.94″N/119°15′18.04″E

   H) 39°32′0.01″N/119°15′45.31″E

   以上８点に囲まれた水域。
4. 注意事項：
   
   1. 以上3つの養殖エリア内には、人工漁礁、大型網かご等の養殖設備が存在するため、付近航行船舶は自発的に避航措置を取り、注意して航行すること。
   2. オリジナルの海図に表示されている以上３つの養殖エリアは、本航行警報に記載された範囲に修正すること。他の養殖エリアは変更なし。

LHT (2021) No. 420

China MSA 2021年9月18日

1. 作業期間：2021年9月18日～2021年11月30日
2. 作業企業：CNOOC Inspection Technology Co., Ltd.
3. 作業船舶：“Da Hai Gang Wan 16”、“Da Hai Gang Wan 67”、“Hai Yang Shi You 791”、“Zhong Hai Yun 37”
4. 作業内容：
   

   A) 37°54′55.14″N,119°33′39.12″E,

   B) 37°56′30.42″N，119°32′40.98″E；

   C) 38°00′12.88″N，119°31′53.83″E；

   D) 38°08′27.92″N,119°31′37.03″E；

   以上各点を中心とした、半径0.5海里の水域、また、

   E）38°12′46.20″N,119°33′45.88″E；

   E点を中心とした、半径1.5海里の水域内で、Bonan（渤南）作業エリアにて浮上した海底パイプライン/ケーブルの整備作業を行う。

5. 注意事項：
   
   1. 作業船は規則に従い信号を掲揚し、当直を強化し、VHFの24時間聴取を維持すること。適時に付近航行船舶と連絡を取り、安全を確保すること。
   2. 付近航行船舶は、見張りおよび作業船との連絡を強化し、注意して航行すること。また、信号の識別に注意をはらい、作業船との安全な距離を維持すること。

免責事項

以上の航行警報はMSA ChinaまたはMSA地方局の公式ウェブサイトに掲載された情報の一部となります。これらの情報や英語訳の真実性についてSlomaは責任を負いません。以上の航行警報に従った結果損害が発生しても、Slomaは責任を負いません。

Junmao Jiang

Sloma & Co.

2021年9月28日

以上