新型コロナウイルス（2019-nCoV）の拡大をうけ、世界保健機関（WHO）は1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。

WHOの2020年1月30日付シチュエーションリポート-10によると、中国国内で新型コロナウイルスによる患者が7,737名確認され、170名が死亡し、重症化した人が1,370名となり、感染の疑いがある人は12,167人を超えています。世界的には7,818名の感染者が確認されています。

中国との主要航路がある国は、入港する船舶、船員について個別に規制を行っています。主要港湾の情報を以下のとおりご案内します。詳細は、各情報提供元からの案内をご参照ください。

ただし、状況に応じて規制内容は変更されますので、入港前には最新情報を確認するようお勧めいたします。

1. 中国：2020年1月29日付Oasis P&I Services Company Limitedからの情報（添付ご参照）

• 港の閉鎖はありませんが、船員への武漢渡航歴の確認や発熱のある人には検査が行われます。
• 一部の港では、春節休暇によりターミナルのスタッフが不足しているため、積み降ろしに遅延が発生する場合があります。
• 1月23日以降、石炭や石油、武漢市民に必要な日用品のフィーダー船のみ武漢港に寄港可能です。
• 公共交通機関のアクセスができない地域があるため、サーベイヤーの手配が難しい状況です。

2. その他の国

• アメリカ（1月27日付USCG通達）

https://content.govdelivery.com/accounts/USDHSCG/bulletins/278771a

• フランス（1月28日付パリのコレスポンデンツBUDD S.A.からの情報）

http://www.budd-pni.com/news-art-the-budd-group.asp?ID_A=1407

• オーストラリア
• 1月29日に入手したパースのコレスポンデンツCocks Macnishからのオーストラリア全般の情報：添付ご参照
• 1月31日付シドニーのコレスポンデンツAus Ship P&Iからのニューサウスウェールズ州の一部の港での対策に関する情報：添付ご参照

• ブラジル（1月25日付サントスのコレスポンデンツRepresentacoes Proinde Ltda.からの情報）

https://proinde.com.br/news/coronavirus-preventive-health-measures-in-brazilian-ports-and-airports/

• アルゼンチン
• 1月30日付ブエノスアイレスのコレスポンデンツPandi Liquidadores S.R.L.によると同日から検疫済み入港許可証の発行には48時間以内の医療記録のコピーが必要との情報：添付ご参照