ニュース

新型コロナウイルス流行について

2020/01/23 No.1057

20191231日に中国武漢市での原因不明の肺炎の症例が世界保健機関(WHO)に報告され、202017日には中国当局により、新型コロナウイルス(2019-nCoV)が原因ウイルスとして特定されました。新型コロナウイルスによるとみられる肺炎の患者数が増えていることを受けて、WHO122日に専門家による緊急会合を開催し、まだ発表されていませんが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言するか協議をしています。

 

現時点で、新型コロナウイルスに対する有効なワクチンや治療法はありません。WHOでは、新型コロナウイルスによる肺炎が流行している地域への渡航に関し一般的な感染症予防と同じく以下の予防の実践を推奨しています(2020年1月10日付WHOアドバイス)

 

  • 急性呼吸器感染症になっている方との濃厚な接触を避ける。
  • 頻繁に手洗いを行う。特に病気の方やその環境と直接的に接触した後は手洗いをする。
  • 生きている又は死んだ家畜や野生動物との密接な接触を避ける。
  • 急性呼吸器感染症の症状が出た場合には、旅行者は咳エチケットを実践する。(一定の距離を保ち、咳やくしゃみをするときには使い捨てティッシュまたは衣服で覆い、手を洗う。)

 

船内での感染症予防にも有効ですので、頻繁に手洗いを行う等、衛生管理を徹底するようご注意ください。

 

また、中国の海事サービスと海上保険クレームハンドリング会社 Oasis P&I Services Company Limitedから中国港湾で留意すべき点についてのサーキュラーを入手しましたので、添付のとおりご案内します。

 

なお、最新の新型コロナウイルスの情報は、WHOサイトを、日本国内における情報については国立感染症研究所のサイトをご参照願います。

 

WHO:https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019

国立感染症研究所:https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov.html