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国際P&Iグループ Annual Review 2018/19

2020/01/22 No.1054
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国際P&Iグループ(IG)のAnnual Review 2018/19が発行されましたので、おもな内容を以下のとおりご案内します。詳しくは添付の原文をご参照ください。

 

  1. 海運/P&I業界をめぐる主なデータ
  • 全世界の船腹は97,653隻、14億総トン(そのうち、IG加盟クラブのトン数合計は、12億総トン)
  • 船籍国では、パナマが最大の船腹を誇り、リベリア、マーシャル諸島、香港、星港、マルタの順
  • 国別では、ギリシャ、中国、日本、ドイツ、米国の順
  • コンテナ船は、上位10社で85%のシェアを占める(2010年の60%から上昇)

 

  1. IG 議長説明

201811 Paul Jennings IG議長に就任。船主やその他利害関係者のため、目まぐるしく変化する環境にも適応しながら活動するIGの基本姿勢を説明。

 

  1. IG 事務局長説明

20196Nick Shaw IG事務局長に就任。IGの重要な3つの役割(クレームのプール、情報共有、賠償責任法制に関し船主の声を代弁する機関)に言及しながら、IGの重要性を説明。

 

  1. おもな小委員会からの報告

再保険小委員会、制裁小委員会、油濁小委員会、その他の活動が、各小委員会の議長から報告。

 

  • 再保険小委員会: プールクレームの状況、2019保険年度から採用された再保険スキームの紹介
  • 制裁小委員会:複雑化した制裁状況(米国の制裁が厳しくなったことが主な原因)にIGがどのように対応しているかを紹介
  • 油濁小委員会: IMO条約下、米国、中国の法制への対応、未発行のHNS条約に関する最近の状況(批准国の増加)、202011日から発効した船舶Sox規制に対するP&I保険の基本的スタンスを紹介
  • その他の活動:新たな電子船荷証券のプラットフォームをIGとして承認したこと、P&I Qualificationプログラムがクラブやコレポンだけでなく、一般に開放されることの報告