西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行について(その17)
2014/09/24 No.697
- 外航
当組合コレスポンデンツBudd S.A. Marseille より西アフリカ諸国の措置及び状況に関する取り纏めを受領しましたので当組合による試訳とともにご参考に供します。
試 訳
Congo (Democratic Republic)
特別な措置は取られていない。
Congo Pointe Noire
特別な措置は取られていない。
Gabon
2014年8月14日に以下の措置を実施。
Gambia
Guinea
Ivory Coast
Abidjan
着桟前に錨泊地で強制衛生検査を実施。
San Pedro
Liberia
Nigeria
Senegal
Sierra Leone
Togo
エボラウィルスに関する状況は日々変化していますので、寄港前に現地代理店に確認し最新情報を入手して下さい。
試 訳
EBOLA VIRUS – Port in West Africa (22 September 2014)
以下の取り纏めはBudd Groupのネットワークを通じて収集した情報に基づくものです。
状況は常に変化しており措置の適用は解釈によって異なる場合がありますので、西アフリカ寄港前にコレスポンデンツ又は船舶代理店に確認して下さい。
エボラウィルス流行国(Guinea, Liberia, Sierra Leone, Nigeria)に寄港中に船員がエボラウィルスに感染したケースは報告されていません。また、港湾地域におけるエボラウィルス感染ケースも報告されていません。
Benin
特別な措置は取られていない。
- CameroonとGuinea, Sierra Leone, Liberia, Nigeria間の海上国境を閉鎖。
- 上記エボラウィルス流行国に寄港した船舶は21日間隔離。
- 21日間の隔離期間後に錨泊地で衛生検査を実施。
- 船込みのため隔離期間が終了し衛生検査をパスしても即座に着桟できない可能性がある。
- 2014年8月20日にResolution 66/201にて、30日以内にエボラウィルス流行国に寄港した非Cape Verde籍船/非Cape Verde住民の入域を禁止。
- 2014年9月9日に以下の例外を容認。
- 人道目的、緊急医療目的、経済又はその他関連の公共目的を理由とする場合は入国を認めることがある。
- エボラウィルス流行国(Senegalを含む)から来る船舶は、上記理由に該当しない場合、引き続き寄港が禁止される。
Congo (Democratic Republic)
特別な措置は取られていない。
Congo Pointe Noire
特別な措置は取られていない。
- Malabo港及びBata港は、西、中央、東アフリカから来る船舶の着桟を認めない。
- 中央及び西アフリカからEquatorial Guineaへの旅行者に対するビザ発給を停止。
- Sao Tome et Principe, Cameroon, Ivory Coast, Ghana, Republic of Congo, Benin, Togo, Nigeria, Gabonを離発着するフライトはキャンセル。
- Equatorial Guinea政府は、西及び中央アフリカ諸国に対し西又は中央アフリカ諸国への渡航のためのビザ発給を停止するよう要請。
- Equatorial Guineaでのエボラウィルス感染ケースはない。
Gabon
2014年8月14日に以下の措置を実施。
- Gabon寄港3日前までに、船舶の30日以内の寄港履歴を提出すること。
- エボラウィルス流行国に寄港した船舶の着桟を禁止。
- Pilot乗船時にHealth inspectorが乗船。
- Health inspectorが下船するまでその他の者の乗船を禁止。
- 船舶及び船員と接触する者はグローブを着用すること。グローブを着用しない者の乗船を禁止。
- 船員の港湾区域からの外出を禁止。
- 船員交代を延期すること。
Gambia
- 21日以内にSierra Leone, Liberia, Guinea, Nigeriaに寄港した船舶はHealth officialにより検査される。
- 検査終了まで着は認められず、隔離又は入港拒否される場合がある。
Guinea
- 海上、航空、陸路でGuineaに入出国する者の健康チェックを実施。
- 38℃以上の熱がある者は隔離され検査を受けなければならない。
- 非Guinea人密航者の下船は更なる通達が出されるまで中止。
- Kamsar港及びConakry港でのエボラウィルス感染ケースはない。
Ivory Coast
Abidjan
着桟前に錨泊地で強制衛生検査を実施。
San Pedro
- 寄港前20日間の健康記録及び衛生検査記録の写しの提出。
- 着桟時の強制衛生検査。
- 当局が許可するまで乗船禁止。
- エボラウィルス感染が疑われるケースが発生した船舶は、黄色の旗を掲げることが要求され、21日間隔離される可能性がある。
Liberia
- Monrovia港及びBuchanan港は通常通り運営。
- 港湾に入る者は健康チェックを受ける必要あり。
- 港湾地域でのエボラウィルス感染ケースはない。
Nigeria
- Guinea, Sierra Leone, MonroviaからNigeria諸港に入港する船舶は錨泊地で健康チェックを受ける必要あり。
- 乗船する際はグローブ及びマスクを着用すること。
Senegal
- Guinea, Sierra Leone, Liberiaに寄港した船舶は、入港24時間前までに当該事実を通知しなければならない。
- 当該船舶は入港前に健康チェックを受ける必要あり。
- エボラウィルス感染者がいることが疑われる船舶は隔離される。
Sierra Leone
- 全船員の健康チェックを実施。
- 寄港中に船員が本船外に出ることを禁止。
- 乗船する者はグローブとマスクを着用すること。
Togo
- エボラウィルス流行国から来る船舶に対して健康チェックを実施。
エボラウィルスに関する状況は日々変化していますので、寄港前に現地代理店に確認し最新情報を入手して下さい。