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西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行について

2014/08/01 No.677
  • 外航

2014年3月にギニアで始まったエボラ出血熱の流行は収まることなく、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネを含む近隣諸国に拡大しています。世界保健機関(WHO)によると、2014年7月27日時点でギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネの4か国で1,323名が感染(疑いを含む)し、その内729名の死亡が報告されています。また、同4か国では2014年7月24日から7月27日の間に新たに122件の感染が報告されており、その内リベリアが80件、ギニアが33件となっています。


上記事態を受けて、関係各国は欧米各国やWHOを初めとする国際機関の支援の下で事態終息のための対応を行っていますが、終息の見通しは立っていません。


エボラ出血熱は主に感染者との接触(飛沫感染、体液/排泄物への接触)により感染し、2日から21日の潜伏期間を経て発症します。感染した場合の致死率はおよそ50%から90%とされ、有効なワクチンや治療法はありません。従って、感染しないよう注意することが非常に重要であり、WHOは感染者との接触を避け、接触する場合には手袋や防護具を着用し、常に手洗いをすることを推奨しています。


上記より、エボラ出血熱が流行しているアフリカ諸国に寄港する場合には、船員の外部との接触は出来るだけ制限し、頻繁に手洗いを行う等衛生管理を徹底するようご注意下さい。