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中国海域の航行警報No.96

2020/10/15 No.1094

中国、上海の弁護士事務所Sloma & Co.から最近の中国海域航行警報を入手しましたので、下記の当組合試訳とともにご参考に供します。当該海域を航行する各船舶におかれましては、詳細な情報を現地代理店にご確認されることをお勧めいたします。本船のご安航をお祈りいたします。

 

 

試 訳
  1. 天津、沈没船“WANHUAI 1598”に孤立障害標識の新設および同バーチャルAIS航路標識の撤去に関する通告

JHT (2020) No.87

China MSA 2020年9月14日

 

交通運輸部の北海航海保障センター航路標識天津部門が公表した航路情報(JBJZ「2020」No.23)によると、渤海海域で沈没した“WANHUAI 1598”から真西方向、およそ180mのところに9月14日付けで孤立障害標識1つを設置する。他方、同沈没船を示すバーチャルAIS航路標識1つを撤去する。航路標識のデータは以下のとおり。付近を航行する船舶は注意してください。

 

  1. 山東省、渤海湾、渤南(Bo Nan)油田墾利(Ken Li)油田群の故障した海底ケーブルの修復作業

LHT (2020) No.364

China MSA 2020年9月12日

 

  1. 作業期間:2020年9月12日~2020年12月30日
  2. 作業企業:海洋石油工程股份有限公司(OFFSHORE OIL ENGINEERING CO.LTD)
  3. 作業船舶:“Hai Jian52”、“Hai Yang Shi You295”
  4. 作業海域:
    1. 墾利油田群KL35-2 CEPAからKL3-2 CEPAまでの海底ケーブル:38°01′37.1306″N/119°36′15.6829″Eを中心とした半径500mの海域内;
    2. 墾利油田群KL10-1 CEPAからKL3-2 CEPAまでの海底ケーブル:A点37°56′27.1091″N/119°32′43.0581″EとB点37°56′25.9693″N/119°32′43.7530″Eを接続した線を軸として、長さ4000m、幅1000mの長方形の海域内。
  5. 作業内容:故障した海底ケーブルの修復作業。
  6. 注意事項:
    1. 作業船は、規則に従い関連する信号を掲揚し、当直を強化し、24時間体制でVHFを聴取する。また、前もって付近航行船と連絡を取り、安全確保に努める。
    2. 付近を航行する船舶は、見張りおよび作業船との連絡を強化し、慎重に航行し、作業船の信号に注意しながら、安全な距離を保つこと。

 

  1. 上海、揚子江河口 亜太(Ya Tai)直通国際海底ケーブルの故障したAPG S4セクションの修復作業について

HHH (2020) No. 390

China MSA 2020年9月21日

 

  1. 作業期間:2020年9月21日~2020年11月20日、24時間作業。
  2. 作業海域:揚子江河口の緑華山(Lv Hua Island)付近、以下4点で囲まれた海域:

    A、30°52′29.94″N/122°20′08.82″E;

    B、30°52′50.16″N/122°33′15.12″E;

    C、30°52′17.82″N/122°33′15.12″E;

    D、30°51′57.12″N/122°20′08.88″E.

  3. 作業内容:作業船“Feng Yang Hai Gong”(全長:57.6m、型幅22.0m)あるいは“Tian Yi Hai Gong”(全長:76.0m、型幅:22.0m)は、作業海域内で亜太直通国際海底ケーブルAPG S4セクションのルートに沿って故障位置を確認し、故障したケーブルを引き上げ、切断、接続、敷設、埋設のプロセスで故障したケーブルを緊急修復する。作業時、低速航行する。
    18° 26′ 36.094″ N/107° 25′ 20.629″ Eを中心とした半径1海里の海域(トンキン湾)
  4. 注意事項:
    1. 作業船は規則に従い灯火と形象物を掲揚し、投錨の際に投下する錨鎖の位置に昼間には明確な標識を設置し、夜間には灯火を点灯し、AISを常時稼働させる。
    2. 作業船はVHF16の聴取と自船の動静報告を強化し、積極的に付近を航行する船舶と連絡を取り、警戒に努める。
    3. 付近を航行する船舶は、作業船と安全な距離を保ち、慎重に航行して、避航動作に注意を払うこと。
    4. 風力がビューフォートスケール7以上、または視界が1海里以下となった場合、作業は中止される。

 

  1. 上海、東シナ海太平洋横断の海底ケーブルシステム(NCP)の故障したS3セクションの修復作業について

HHH (2020) No. 399

China MSA 2020年9月21日

 

  1. 作業期間:2020年9月22日~2020年11月21日、24時間作業。
  2. 作業海域:揚子江河口、東シナ海の以下4点で囲まれた海域:

    A、30°58′02.4″N/122°50′22.8″E;

    B、30°55′19.2″N/123°05′37.2″E;

    C、30°54′45.6″N/123°05′39.6″E;

    D、30°57′30.0″N/122°50′22.8″E.

  3. 作業内容:作業船“MIRAERO”(船籍:韓国、全長:64.32m、型幅:14.95m)あるいは“CS FU HAI”(全長:105.8m、型幅20.0m)あるいは“BOLD MAVERICK”(船籍:パナマ、全長:105.8m、型幅20.0m)は、作業海域内で東シナ海太平洋横断の海底ケーブルシステム(NCP)のS3セクションのルートに沿って故障位置を確認し、故障したケーブルを引き上げ、切断、接続、敷設、埋設のプロセスで故障したケーブルを緊急修復する。作業時、低速航行する。
  4. 注意事項:
    1. 作業船は規則に従い灯火と形象物を掲揚し、投錨の時、投下された錨鎖の位置に昼間には明確な標識を設置し、夜間は灯火を点灯し、AISを常時稼働させる。
    2. 作業船はVHF16の聴取と自船の動静報告を強化し、積極的に付近を航行する船舶と連絡を取り、警戒を努める。
    3. 付近を航行する船舶は、作業船と安全な距離を保ち、慎重に航行して、避航動作に注意を払うこと。
    4. 風力がビューフォートスケール7以上、または視界が1海里以下となった場合、作業は中止される。

 

免責事項

以上の航行警報はMSA ChinaまたはMSA地方局の公式ウェブサイトに掲載された情報の一部となります。これらの情報や英語訳の真実性についてSlomaは責任を負いません。以上の航行警報に従った結果損害が発生しても、Slomaは責任を負いません。

 

Junmao Jiang

Sloma & Co.

2020年9月27日

 

以上