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ウクライナでのバラスト水検査に関する事例紹介(4)

2016/10/05 No.849
  • 外航
ウクライナのコレスポンデンツDIAS Marine Consulting PCより、掲題の件に関する続報が入りましたので、添付サーキュラーをご参照下さい。ウクライナでのバラスト水検査に関する状況が悪化しているようです。

これまでJapan P&I News(第744, 767, 787, 838号)でお伝えしてきた通り、ウクライナでは船舶の分離バラスト水浄化管理を廃止する新規則が発効したにも関わらず、現地環境保護当局検査官が依然として乗船し船長にバラスト水サンプルの提供を違法に求めて、賄賂を要求するケースが発生しています。前回ご案内したようにサンプルを提供しないよう推奨しておりますが、最近では本船がバラスト水サンプルの提供を拒否した場合であっても、検査官が独自に本船周辺の海水を採取しその分析結果に異常があるとして、港長の力を借りて本船を留め置くことがあります。そして、本船拘留中のステベ待機費用などの請求を本船が受ける可能性があるとのことです。

現地コレスポンデンツは、本船が検査官にバラスト水のサンプルだけでなくバラストに関連したいかなる書類も提供しないよう推奨しております。もしトラブルが生じた際には、現地コレスポンデンツに至急連絡ください。場合によっては、弁護士を入れて解決にあたる必要もあるとのことです。