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パイロット用乗下船設備の適切な保守点検と設置について

2025/10/10 No.1330
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東京MOUから、パイロット用乗下船設備の保守点検と設置についてのSafety Bulletinを入手しましたので、ご案内します。

 

最近のポートステートコントロール(PSC)検査において、同設備の不備は、2020年の197件・拘留1件から、2024年の523件・拘留12件まで急増しています。Dシャックルの不適切な使用のほか、ラダーやスタンションの固定不良、整備不足、識別の不明確さなどの問題が報告されています。

 

同設備に関しては、SOLAS条約付属書第V章第23規則をはじめ、IMO MSC.1/Circ.1331、IMO Res. A.1045(27)、ISO 799-1:2019に関連要件が規定されています。全ての乗組員はパイロットラダーの識別、正しい設置手順を理解し、定期点検と整備を行い、損傷したラダーは直ちに交換することが求められます。事故を防ぐためには、安全な設置の徹底、定期的な整備と訓練、そして規則の順守が不可欠です。

 

なお、国際海事機関 第110回 海上安全委員会(IMO MSC 110)において、SOLAS条約付属書第V章第23規則の改正案が採択されました。併せて、パイロット用乗下船設備の性能基準が新たに追加されました。新基準は2028年1月1日に発効し、既存設備については2029年1月1日以降の最初の検査から適用されます。

 

詳細については、添付資料をご確認ください。