中国－渤海および黄海における漁船との衝突事故に関するハイリスク水域について
2023年9月1日付で渤海および黄海周辺の禁漁が解除となりました。これを受けてShangdon MSAは、漁船との衝突を防ぐため渤海と黄海周辺における9つのハイリスク水域を発表しています。
これら9つのハイリスク水域の経度緯度と主なリスク等につきまして、中国のコレスポンデンツOasis P&I Services Company Limitedから詳細な情報を入手しましたので、添付のとおりご参考に供します。
これによると、ハイリスク水域ではいずれも航行環境が複雑で、多くの漁船が操業しており、過去10年間で漁船との衝突事故のほか、商船同士の事故も複数発生しています。
安全のために
- 禁漁期間をよくご確認ください。漁場の特性や漁船について適宜安全教育を実施してください。
- 養殖場や漁場を避けて航行してください。航路選定の際には岸から離れた推奨航路を考慮し、関連する航路システムに厳密に従ってください。
- COLREGS 1972ならびに安全管理システムを順守し、見張りを強化し、安全な速度を保って早めの回避行動をとれるよう航行してください。
- 漁船を回避して航行する際、漁船の運航特性を考慮しなければなりません。船舶と漁船との間で無線によるコミュニケーションが確立できない場合、衝突を回避するためあらゆる利用可能な方法をとり、漁船への警告を行ってください。
- 2021年5月6日付China MSA発行の、中国沿岸水域における商船と漁船との衝突を防止するための安全ガイドラインを確認してください。（添付参照）
- 衝突事故が発生した、あるいは発生した疑いがある場合には、本船および乗組員、周辺環境等の安全を考慮して、直ちに救出活動を行ってください。その間、船舶は可能なかぎり早期にVHF や電話を介して最寄りのVTS／MSAに連絡してください。船舶の代理店とP&Iコレスポンデンツにも連絡してください。