ウクライナ-バラスト水検査について(注意喚起)(その2)
ウクライナのバラスト水検査に関する問題について、現地コレスポンデンツDias Marine Consulting p.c.からの続報を入手したので、ご案内します。
ここ数週間の間にもこの問題は多発しており、コレスポンデンツは現地弁護士と協議し、推奨されるアクションを以下のとおりアップデートしました。
船長に対する推奨事項
- ウクライナに寄港する際には、バラスト水を黒海進入後に入れ替える
- 環境保護当局検査官の本船乗船を妨げない
- 同検査官によるバラスト水サンプル採取を決して認めない
- (要請があれば)同検査官によるバラスト水排出関連書類閲覧を認める
- 同検査官の調査には必ず本船側の人間が立ち会い、一人にしない
- 過怠金を逃れるための賄賂は渡さない
環境保護当局の検査官は陸上から写真やムービーを撮り、本船の周囲に油などがあると主張し、バラスト水サンプル採取を要求してくることがあります。そのような場合には、速やかに現地コレスポンデンツにご連絡ください。また、同時に、PSCオフィサー、チーフオフィサー、P&Iサーベイヤーによる共同海面調査を手配することを同検査官にお伝えください。共同海面調査により汚濁の跡が認められた場合には、必ずP&Iサーベイヤー立会いのもと、検査官によるバラスト水サンプル採取を認めるようにしてください。