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フィリピン – ニッケル鉱の液状化問題について (その2)

2016/10/07 No.851
  • 外航
首題に関し、当組合特別回報第12-005号及びJapan P&I News第780号をご参照下さい。

フィリピンは11月から4月にかけて雨季に見舞われ、この時期には同国より輸出されるニッケル鉱の液状化問題を未然に防ぐための対策が更に求められます。とりわけ、採鉱場が多く集まる南部のスリガオ地域は雨量も多いため、同地域より輸出される該貨にはさらに注意を要するとされています。現地鉱山の検査基準により発行された該貨の水分値を示す証明書を鵜のみにすることは危険ですので、本船が積港到着前に、本船側で該貨のサンプル採取及び分析を行い、IMSBCコードで要求される流動水分値(Flow Moisture Point)及び輸送許容水分値(Transportable Moisture Limit)の検証を行ったうえで積付のご判断を検討されることをご提案申し上げます。積地でのサーベイが必要な場合は、当組合より手配可能ですので当組合までご連絡下さいますようお願い申し上げます。

現地のP&Iコレスポンデンツ(Pandiman Philippines, Inc)よりのサーキュラーをご参考に供し、組合員の皆様に今一度注意喚起をお願いする次第です。

なお、当該サーキュラーはあくまでPandiman Philippines, Incが作成したものであり、本文中の業者及び特定企業を当組合が推奨しているものではありません。