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アルゼンチン-Parana Riverでの座礁事故

2015/06/08 No.734
  • 外航

アルゼンチンのコレスポンデンツPandi Liquidadores S.R.L.より、Parana Riverでの座礁事故リスク軽減についてのアドバイスを受領しましたのでご案内申し上げます。

 

ここ数週間の間に4隻の座礁事故がParana Riverの280kmから290kmのエリアで発生しています。当該エリアの海図(添付)を見ると、船舶はPaso Abajo Los Ratonesと呼ばれる航路にて急カーブを航行しなければならず、流れの速度は水位によって変化するものの下流に向かって約2.5ノットで流れています。これらの要因が相まって船舶のコントロールを失わせ、結果として座礁につながる恐れがあります。

 

当局はPaso Abajo Ratonesを航行する船舶は浚渫した航路から外れないようにすべきと指摘しています。パイロットは操船を行う上で航行の責任を有しますが、パイロットの行動をモニターし最終的な船舶の安全を確保する責任は船長にあります。

 

上記よりコレスポンデンツは、上記河川を航行する前に船長とパイロットとで適切な航海計画を打ち合わせることを推奨しています。そうすることで船長は予め当該河川における問題点・注意事項について把握し、一方、パイロットは本船の特性を知ることができます。また、船長は日々Coast Guardからアナウンスされる許容航行喫水を考慮し、安全航行のため2フィートのUKC (Under Keel Clearance)を常に保つべきです。

 

Parana Riverを航行する場合には座礁のリスクにご注意下さい。