電子商取引(ペーパーレス トレーディング)システム-Covantis eBL powered by Secro
2023年12月8日付特別回報第23-016号では、国際P&Iグループ(IG)がSecroのCustomer and User Agreement(2023年11月13日付更新版)を承認したこと、また以前から承認されていたSecro Standard e-bill(シンガポール法準拠)に加えて、英国法および2023年英国電子取引文書法に準拠する新たなSecro Standard e-billの使用を承認したことをお知らせしました。これらに対する保険カバーの承認は、引き続き有効です。
Secroは、今般、スイスに拠点を置くテクノロジー企業であるCovantisとパートナーシップ協定を締結しました。これにより、Secro e-billシステムは、農産物取引については、「Covantis eBL powered by Secro」というブランド名で、CovantisのSaaS製品の一部として提供される予定です。農産物以外の取引については、引き続きSecro自身のブランドである「Secro」が提供されます。「Covantis eBL powered by Secro」と「Secro」は、どちらもIGが以前に承認した同じe-billアプリケーションで作動します。
本特別回報は、IGが「Covantis eBL powered by Secro」システムを承認したことをお知らせするものです。
「Covantis eBL powered by Secro」システムの使用と運用に関する法的文書は、利用者が既存の顧客か新規の顧客かによって異なります。既存の顧客については、SaaS顧客用の一般的な利用規約を含むCovantis Service Agreementがすでに適用されていますが、「Covantis eBL powered by Secro」システムを利用する場合は、改めてCovantis amendment agreementに署名し、e-bill固有の利用規約の適用にも同意する必要があります。「Covantis eBL powered by Secro」からの新規顧客は、e-billに関連するすべての規定を含むGeneral Terms and Conditionsに署名する必要があります。これらの文書は、すべて2024年10月15日版であり、IGによる確認と承認を受けています。
貨物の運送に関するその他のてん補除外規定は、承認された全ての電子商取引システムに対して、紙の船荷証券と同様に適用されます。たとえば、運送契約に定められた港または場所以外での貨物の荷揚げ、後日付または先日付の電子文書/記録の発行/作成、譲渡可能な電子文書/記録の提示を受けない積荷の引き渡し(承認された電子商取引システムの場合は、当該システムの規則に従わない積荷の引き渡し)によって生じた責任は、てん補から除外されます。
国際P&Iグループの全てのクラブが同様の内容の回章を発行しています。