2023年5月17日付特別回報第23-001号をご参照ください。

2022年に国際P&Iグループ（IG）はまずSecro Customer and User Agreement（2022年10月6日付）（以下「2022年Customer and User Agreement」）とSecro Standard e-bill of Ladingを承認しました。その後IGは、更新版のSecro Customer and User Agreement（2023年3月16日付）（以下「2023年3月Customer and User Agreement」）と、2023年3月Customer and User Agreementと併せたSecro Customer e-bill of Ladingの使用も承認しました。2022年Customer and User Agreement、Secro Standard e-bill、2023年3月Customer and User Agreement ならびにSecro Customer e-billの使用は、保険カバーにおいて、いずれも引き続き承認されます。

本特別回報は、IGが以下を承認したことをご案内するものです。

1. 2023年3月Customer and User Agreementの2023年11月13日付更新版（以下「2023年11月Customer and User Agreement」）

    

   変更点は以下のとおりです。

   1. Clause 9.5：顧客独自のテンプレートを使用する場合、顧客が英国法またはシンガポール法の条項のいずれかを選択できるように変更。
   2. Clause 14：シンガポールですでに施行されている「2001 年契約（第三者の権利）法」に加え、「1999 年英国契約（第三者の権利）法」を追加。
   3. Clause 15.1：顧客がシンガポールまたは英国の裁判管轄を選択できるように変更。
      
      

2. 英国法および2023年電子取引文書法（「英国電子文書法」）に準拠する新たなSecro Standard e-billの使用

    

   この新しいSecro Standard e-billは、以前に承認されたStandard e-bill（シンガポール法に準拠）と基本的に同じですが、以下の違いがあります。

   • 新バージョンは、英国法および英国電子文書法に準拠。
   • 2001年契約（第三者の権利）法への言及は削除。
     
     

3. 英国法および英国電子文書法に従うCustomer e-billの使用

    

   2001 年契約（第三者の権利）法への言及は削除されました。

4. 現在承認されている Secro Standard e-billおよびCustomer e-bill（いずれもシンガポール法に準拠）からの、シンガポールの2001 年契約（第三者の権利）法への言及の削除

貨物の運送に関するその他のてん補除外規定は、承認された全ての電子商取引システムに対して、紙の船荷証券と同様に適用されます。

たとえば、運送契約に定められた港または場所以外での貨物の荷揚げ、電子文書／記録の後日付または先日付の発行／作成、譲渡可能な電子文書／記録の提示を受けない積荷の引き渡し（承認された電子商取引システムの場合、当該システムの規則に従わない積荷の引き渡し）によって生じた責任は、てん補から除外されます。

国際P&Iグループの全てのクラブが同様の内容の回章を発行しています。