中国-中国海事局(MSA)Qiongzhou海峡における船舶の航路指定制度および船位通報制度の改訂 (2022年4月1日付改訂)
中国の現地コレスポンデンツOasis P&I Services Company Limitedから中国海事局(MSA)が2022年4月1日付で改訂する中国Qiongzhou海峡における船舶の航路指定制度および船位通報制度について情報を入手しましたので、下記の当組合試訳とともにご参考に供します。
記
試 訳
中国海事局(MSA)により中国Qiongzhou海峡における船舶の航路指定制度および船位通報制度は2022年4月1日付で改訂されます。
- 改訂される航路指定制度では、分離通航帯、境界線、通航路、警戒水域、避航水域、推奨航路、海上ロータリー、沿岸通航帯で構成されています。通航路と警戒水域内での錨泊、漁業、養殖は禁じられています。船舶は可能な限り通航路を横切らないようにし、やむを得ず横切る場合はあらかじめVTSに報告してください。また、本制度により1972年の海上における衝突の予防のための国際規則が免除されるものではありません。
- 改訂される船位通報制度は4つの通報ラインで構成されています。通報エリアに進入する船舶はQiongzhou海峡VTSセンターに通報してください。通報エリアから出る際の報告は必要ありません。航行する本船やその他の船舶に事故、汚染、その他の緊急事態が発生した場合、VTSを通じて直ちに通報を行い、必要な情報を報告してください。Qiongzhou海峡におけるVTSセンターはVHF08、予備のチャンネルはVHF25です。
Qiongzhou海峡のVTSセンターにより、上記2つの制度に従って、本船の海図と航路計画を見直すよう推奨されています。
上記の改訂制度に従わない船舶には、関連法令に従ってMSAにより行政処分、その他の強制措置が取られます。
詳細は、添付のMSA作成書類を含むOasis P&I Services Company Limitedのサーキュラーをご参照ください。
また、通報エリア内の船舶は排出規制の要件に必ず従ってください。
運輸省による実施計画によると、2022年1月1日以降Hainan海域における排出規制エリアに進入する船舶は、使用する燃料油の硫黄含有量が0.1%m/mを超えてはならないとされています。
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