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Seed Cakeのコンテナ輸送に関する共同ガイドライン(その3)

2021/04/15 No.1120

国際P&Iグループ(IG)がCINS(貨物事故通知システム)と共同で発行している「Seed Cakeのコンテナ輸送に関するガイドライン」が改訂されました(第3版)。

 

同ガイドライン第3版は、IMDG CodeのClass 4.2には分類されないSeed Cakeについて、荷送人が運送人に対し、船積みされるSeed CakeがIMDG Codeの規定に従って試験されたことを示す適切な証明書を提出して申告することが不可欠であると述べています。

 

また、Class 4.2には分類されないSeed Cakeについても、IMDG Code上危険物として分類されるSeed Cakeと同様に、コンテナの選定、梱包、検査、積み付けおよび隔離に関する要件を遵守すべきであるという強い推奨を含んでいます。

 

このガイドラインは、2020年6月22日付Japan P&I News No.1079でご案内した第2版を更新するものです。

 

背景

 

Seed Cakeの輸送は混乱を引き起こし続けており、同貨物の無申告や誤申告の可能性は依然として高く、その結果、コンテナ船上で火災が発生するリスクがあります。“Seed Cake”とは、油糧種子、穀物、およびそれに類似の性質を有する作物から油が除去された、パルプ、固形、ペレット状等の形状の貨物を指し、このような種類のSeed Mealすべてが含まれます。Seed Cakeは主に飼料の原料として使われています。

 

Seed Cakeは、機械による圧搾または溶媒を使用した抽出により、植物原料から油脂を除去して製造されます。しかし、いずれの方法を用いても、油分を完全に除去することはできず、Seed Cakeの危険な性質をもたらすのは、この残留油分の反応性です。

 

同ガイドラインは、Seed Cakeをコンテナで輸送する際の問題点の詳細に加えて、コンテナの選定、梱包方法や船舶への積み付けに関するアドバイスをしています。