アルゼンチン-Parana River内での航走波による財物損傷および速度制限について
アルゼンチンのコレスポンデンツPandi Liquidadores S.R.LからParana River内での航走波による財物損傷および速度制限について添付のサーキュラーを受領しましたので、ご紹介いたします。
同サーキュラーによれば、Parana River航行の際にパイロット/本船間で速度制限および安全な速度の確認がなされなかった結果、本船が過大な速度で航行して航走波を発生させ、河川内の岸壁や係留中の船舶に損傷を発生させた案件がしばしば報告されているとのことです。現地規則では区域ごとに速度制限が設けられている一方で、大前提としては他船・岸壁等に危険・損害をもたらす速度での航行が禁止されているため、事故防止のために事前にパイロットと航海計画を打ち合わせることが肝要です。
現地規則の詳細については、添付サーキュラーをご参照願います。
同コレスポンデンツからは、現地Coast Guardが制限速度超過嫌疑のある船舶に対して将来的に科しうる罰金(現時点で最大約US$30,000)への担保を現地代理店へ求めるケースが増加しているとの情報もあります。担保が提供されない限り本船は拘留され、現地代理店はCoast Guardへの担保提供のために船主に対してCounter Securityを求めるとのことです。
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