パナマ運河の水位保全計画(2020年2月15日施行)
2020年2月15日から施行されたパナマ運河の水位保全計画の概要をお知らせします。同計画は、パナマ運河の水源であるガツン湖の水量が降水量の不足と高温により減少傾向にあることを受けて施行されたものです。これに伴って発生する主な影響は次の2点です。詳細については、添付のパナマ運河当局のプレスリリースおよびアドバイザリーをご参照願います。
- 運河の通航に伴って発生する費用の増額
新たに発生する費用は “A fresh water surcharge”、 “A booking fee”、 “A transit itinerary creation fee”の3種類です。
① “A fresh water surcharge”
全長125フィート(約38.1メートル)以上の船舶に対して適用されます。通航する船舶の全長とガツン湖の水位に応じて、金額が算出されます。
② “A booking fee”
パナマ運河の事前通航予約が当局より認められてから48時間以内に支払わなくてはなりません。2020年2月15日より前に予約を済ませた場合は、船舶が通航する際にこの費用を支払うことになります。
③ “A transit itinerary creation fee”
全長125フィート(約38.1メートル)以上の船舶に対して適用され、船幅に応じて金額が変更されます。当局に船舶の通航計画が認められてから48時間以内に支払わなくてはなりません。
- 事前予約枠数の減少
1日当たりの予約枠数は31隻から27隻に変更されました。内訳は以下のとおりです。
船幅90.99フィートまで: 6隻
船幅107フィートまで: 13隻
船幅107フィート以上: 8隻(変更なし)
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