西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行について(その9)
- 外航
試 訳
EBOLA VIRUS – Update 2 (27 August 2014)
前回お伝えした通り、エボラウィルスに関する西アフリカ諸国の状況は不安定であり日々変化しています。
前回の案内に続き、TCI Africaの西アフリカ事務所のネットワークを通じて収集した最新情報を以下の通りご案内致します。
GABON
2014年8月14日付でGabonese Ministry of Transportから港湾当局宛に出された通達によると、
エボラウィルス流行国から来る船舶について Gabon 入港/着桟を認めない模様です。
同通達の英訳は以下のとおりです。
/// QT ///
///UNQT///
上記通達の内容は必ずしも明確ではありませんが、同国で収集した情報によると、エボラウィルス流行国から直接来た船舶は(22日間の間隔があっても)Gabon港への寄港ができない可能性があるようです。当該船舶がGabonに寄港するためには、エボラウィルスが発生していない国に一度寄港する必要があるでしょう。その場合、当該船舶はGabon水域に入る際にエボラウィルス流行国出港から22日以上経過するよう隔離され、Gabon衛生当局が本船の着桟可否を決定するようです。
Gabonの状況は流動的であり、通達の内容についても解釈によって変わる余地がありますので、現地代理店に常に最新状況を確認して下さい。
DEMOCRATIC REPUBLIC OF CONGO
DRC政府は、Kinshasaから1,200km、Matadi港から1,550km離れた同国北部の赤道付近のJera村で2件のエボラウィルス感染ケースが確認されたことを発表しました。同村は当局により隔離されています。赤道付近の港及び空港は乗客の体温をチェックするレーザーサーモメーターが設置される等の検疫措置が取られています。
註:同国でのエボラウィルス発生は、現在西アフリカ諸国で流行しているものとは異なります。当該エボラウィルスは国外から流入したものではなく、熱帯林で猿を狩猟していた野生動物ハンターの妻から広まったものです。
同国における港湾(Matadi, Boma, Banana等)については、現在のところ制限は課されていません。但し、検疫/衛生局は同国に寄港する船舶に対してより厳しい管理を実施しています。