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米国沿岸警備隊(USCG) 油濁事故対応計画書 Vessel Response Plans(VRPs)

2017/12/28 第17-012号
  • 外航
  • ハワイ州、 2018 1 1 日発効
    Dispersant Tier 1 and Average Most Probable Discharge (AMPD) Coverage

  • 油濁清掃業者  Oil Spill Response Organisations (OSROs): 
    Marine Spill Response Corporation (MSRC) National Response Corporation (NRC) 及び Clean Islands Council (CIC) について


ハワイ州

MSRCNRCは、 201811日以降、ハワイ州で義務付けられている OSROのカバーは全て、 MSRCNRCにより直接提供されることを船主各位に案内しています。この 2社は、ハワイ州の Barbers Point係留所で油移送作業を行うタンカーの AMPD事故と、ハワイ州を航行する tank vesselsnon-tank vesselsに対する Dispersant Tier 1にも対応します。

 

現在、これらのサービスは CICが提供していますが、同社による同サービスは 20171231日をもって終了します。

 

MSRCNRCは、油濁事故対応に関する現行の OPA 90標準サービス契約書により、ハワイ州でより優れた油濁事故対応サービスを tank vesselsnon-tank vesselsの船主に対し提供します。同契約書内容は、国際 P&Iグループ (IG)の油濁事故対応計画ガイドラインに準拠しており、契約書には次のフッターがつけられています。

 

MSRC – 27 September 1996

NRC – 15 September 2004

 

ハワイ州に寄港したことのあるメンバーは、 CICの契約書文言が IGの油濁事故対応計画ガイドラインに準拠しておらず、追加保険 (CO-OPS保険 )手配が推奨されていたことをご存知かと思います。油濁事故対応計画書に MSRCまたは NRCOSROとして記載していた船主は今後、ハワイ州における油濁事故対応サービスを受けるために CICと契約を締結する必要はなくなります。ハワイ州を航行する船舶の追加保険手配も不要になります。

 

 

MSRC

MSRCは、 MPAのメンバー会社のために、拡大された OSROカバーを提供できるよう、また対応計画に MSRCを記載できるよう、必要な資機材や人員を準備し、米国本土からいくつかの資機材を移動配備する予定です。 Tank vesselsおよび non-tank vesselsの船主は、 MPAメンバーであれば、ハワイ州における MSRCDispersant Tier 1AMPD事故に対応する資機材を、ハワイ州全土で利用することができます。それにより、 MSRCUSCG規則で定められている対応計画の要件を満たし、ハワイ州を航行する tank vesselsおよび non-tank vesselsの船主に完全なサービスを提供することが可能となります。さらに、 MSRCは外部の島々に寄港する船舶への対応能力も強化します。

 

MSRCはハワイ州でのサービスに加え、予定されている期間内で米領カリブ海諸島の設備のいくつかを、船舶輻そう海域の一つである米領ヴァージン諸島の St Croixに移送展開することにより、必要な OSRO格付を USCGから得られることになっています。この MSRCのサービスは、 St CroixCaptain of the Port Zone (COPZ)を通航する船舶と St Croixに寄港する船舶も利用できます。 MSRCは、プエルトリコでも要員配置と資機材配備を継続します。

 

さらに、 MSRC は五大湖とミシシッピ川を航行する船舶に対しても OSROカバーを提供します。船主は、そこを航行する際の油濁事故対応計画に MSRCを記載したいのであれば、 MSRCの書面による許可が必要となります。

 

California State requirements for Port Hueneme and Monterey – Effective 1 January 2018

MSRCは、カリフォルニア州の Port Huenemeに寄港する船主に対して、同州規則の要求に適合するサービスの提供が可能です。それらには、カリフォルニア州規則上のt ank vesselsとn on-tank vesselsに対するスキミングや海岸線保護要求への対応が含まれます。 MSRCは引続き、サンタバーバラ海峡を通過する船舶に対しても同様のカバーを提供しています。 MSRCは、カリフォルニア州より必要とされる OSROの格付を取得しており、利用者は MSRCの契約を OSRO提供業者として記載することが認められ、かつ、カリフォルニア州の Monterey沖で同サービスを必要とする船舶もまた MSRCの名前を記載することが認められています。

 

 

NRC

NRCは、現行の OSRO格付カバーをハワイ州まで拡大し、同州規則遵守のため、船主に AMPD事故に対応するサービスを提供すべく追加対応設備を配置します。

 

ホノルルにおける NRCによる USCGOSROカバー展開に伴い、 NRCを油濁事故対応計画に記載している船主は、 CICまたは MPA/MSRCと契約を締結する必要はなくなります。

 

 

CIC (Clean Island Council)

ハワイ州の CICは、 MPA/MSRCと合併します。 CICは、空中監視、訓練、海上消火活動などの、 OSRO以外のサービスを提供する会社として存続する予定です。 CICのサービス契約は、 IGの海難救助・海上消火活動( SMFF)に関するガイドラインに準拠していません。

 

全ての船主は、米国就航に必要な油濁事故対応計画に SMFFを既に記載しており、USCGは、現在のところ全ての SMFF提供業者がハワイ州において適合済であると考えていると、 IGでは理解しています。 SMFF提供業者である ArdentDonjon SmitMarine Response AllianceResolve Salvage & Fire (Americas) IncおよT&T Salvage, LLCの契約の資金面での協定は、米国 VRP救助業者との契約を挿入する際の IGガイドラインに準拠しています。

 

IGの全てのクラブが、同様の内容の回報を発行しています。