アジア海賊対策地域協力協定情報共有センター (ReCAAP ISC) - 2017年上半期報告書について
アジア海賊対策地域協力協定情報共有センター(ReCAAP ISC)が2017年上半期の報告書を発行しましたので、ReCAAP ISCのウェブサイトwww.recaap.orgをご参照ください。
同報告書によれば、2017年1月から6月までのアジア地域での海賊行為は36件報告されており、2016年の同時期に生じた46件に比して22%減少したとのことです。
インド、インドネシア、ベトナムで改善が見られるものの、船舶を乗っ取り、積荷の貨物を強奪する事件がマレーシア沖で発生しており、同様の手口は2016年10月にも報告されています。
スル海、セレベス海やサバ東部海域における乗組員の誘拐事例の増加傾向は深刻であり、2017年1月から6月の間に7件発生しています。2017年6月30日時点で、2016年3月以降に誘拐された59人の乗組員のうち、依然として18人の乗組員が囚われの身となっていることから、ReCAAP ISCは可能な限り同エリアの航行を控えるよう推奨するとともに、航行する場合には船長および乗組員に対して警戒強化に努め、関係官庁に報告することを強く推奨しています。