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ホンジュラス-Oil Spill Response(油濁対応)に関する新規則

2017/12/22 第17-010号
  • 外航

題記の件に関し、ホンジュラスで油濁対応に関する新規則が導入されますのでご案内いたします。同規則は 201811日より施行され、 Tank/Non-Tank Vesselsを問わず適用されます。

 

ホンジュラス海事庁によれば、すべての船舶は、現地法 DGMM-022-2015に基づき、最悪のケースでも流出した汚濁物質を最大限除去し、また流出の軽減・防止に対応するための要員と資機材を確保するため、当局が承認した汚濁対応業者( Oil Spill Response Organisation = OSRO)と契約を締結することが義務付けられます。

 

このOSRO(汚濁対応業者)としては、現時点で Ocean Pollution Control, S.A. Honduras社があり、同社は汚濁物質の流出の際には、無修正の BIMCO/ISCOのRESPONSECON契約書式に基づき業務を請け負うことに今般同意しました。この RESPONSECONは、米国を除く国際海域で発生した汚濁事故対応の際、専門の汚濁対応サービスと資機材の提供を受ける契約のために、 BIMCOISCOが作成した業界標準の契約書式です。 RESPONSECONの規定や条件は国際 P&Iグループの汚濁対応計画書のガイドラインに沿った内容となっています。

 

ホンジュラス海事当局は、同国に寄港し、または同国領海内で錨泊する全ての船舶の汚濁について、登録船主の(汚濁対応)責任をカバーする保険の付保証明として、国際 P&Iグループ加盟クラブの発行する保険契約承諾証が十分な証拠となるとしています。同承諾証は本船が到着する 24時間以上前に寄港国検査官に提出されなければなりません。なお、「 1992年の油による汚染損害についての民事責任に関する国際条約」(いわゆる CLC条約)の対象となるタンカーについては同条約締約国が発行した CLC証書を併せて提出する必要があります。

 

また、船主は現地代理店を通じ “standby contract”(正式名称は「 Prevention and Response to Pollution Contract」)を締結する必要があります。同契約は Ocean Pollution Control, S.A. Honduras社による海洋汚染対応の証明になり、その内容は国際 P&Iグループのガイドラインに沿っています。

 

なお、同契約書には次の Footerが付されています。

 

Ocean Pollution Control, S.A. Honduras Effective 01.12.2017

 

国際 P&Iグループのすべてのクラブが同様の内容の回報を発行しています。