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東南アジア-スル海、セレベス海及びサバ東部海域での乗組員誘拐事件の増加

2016/12/07 No.861
  • 外航
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掲題に関し、アジア海賊対策地域協力協定 情報共有センター(ReCAAP ISC)が添付のIncident Alertを発行しましたので、ご参考に供します。

 

Incident Alertによれば、20163月以降、スル海、セレベス海及びサバ東部海域で、航行中の船舶からの乗組員誘拐事件が11件発生しています(うち2件は未遂)。事件発生場所等の詳細については同Incident Alert掲載の地図をご参照下さい。殆どの事件は、アブ・サヤフのテロ組織による犯行と見られています。しかし、直近の未遂事件では、乗組員の警戒と効果的な海賊対策により犯人乗船防止に成功したとのことです。

 

ReCAAP ISCは、船舶は出来る限り当該海域を避けて航行するよう勧告し、また、同海域を航行する場合は、直ちに関連当局(連絡先は添付Incident Alertに記載されています)に通報し、十分に警戒するよう、強く勧めています。

 

尚、ReCAAP ISCは、海賊対策について同センター発行の“Regional Guide to Counter Piracy and Armed Robbery Against Ships in Asia(添付)を参照するよう勧めています。

 

当該海域を航行する各船舶の安全航行を祈念いたします。