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米国Non-Tank Vessel Response Plans最終規則 アラスカ及び太平洋地域 Alternative Planning Criteria(Non Tank Vessels)

2014/01/30 第13-025号
  • 外航
Alaska Maritime Prevention and Response Network

2014年1月24日付特別回報第13-023号をご参照下さい。同回報にて西アラスカのVessel Response Plan要求について、Alaska Maritime Prevention and Response Network への加入が必要になることをご案内しました。また、Networkの加入条件はVessel Response Plansに関する国際P&Iグループ(IG)のガイドラインに沿ったものではないことをご案内しました。Networkによると、加入契約書のチェック欄3にAlaska Chaduxを明記するよう変更する予定であるとのことです。加入契約書は以下のリンクからご覧頂けます(www.ak-mprn.org)。しかしながら、例えAlaska Chaduxを明記するよう変更されたとしても、加入契約書では依然として不特定の対応業者について言及されています。現在、加入契約書の該当箇所は以下の通り規定されています。

“I/we affirm that our Qualified Individual is duly authorized to execute and enter into a response action contract for oil spill response resources, as set forth in the APC NTV, on behalf of Planholder in the event requested to do so by Planholder or designated Federal On Scene Coordinator.”

Non-Tank VesselsのAlternative Planning Criteria (APC NTV)では、現在Alaska Chaduxだけが記載されています。しかしながら、Networkは具体的な業者は未定ながらも他の業者も加える考えであり、それにより船主のQIはチェック欄3の規定に従い船主がその他の業者の契約条件を確認することなく契約を締結することになります。従いまして、クラブカバーから外れる契約条件となるリスクを排除することができません。

しかしながら、Non Tank Vessel Response Plansの提出期限である1月30日までにこの問題が解決される見込みはなく、Networkと契約する以外に選択肢はありません。
 
P&Iカバーについて

前回の特別回報にてご案内しました通り、Alaska Chaduxの契約条件はIGガイドラインに沿ったものではなく、船主はクラブカバーの対象外となる責任を負う可能性があり、追加保険が必要となる場合があります。追加保険の詳細については当組合までご照会下さい。また、Networkが追加業者をAPCに加えることで更なるクラブカバーの対象外となる責任が生じるリスクがありますが、現時点ではリスク発生について判然としません。
 
Remote Zone D14

米国Coast GuardはD14 Remote Zoneに関するガイドラインを改定しました。グアムにおけるOSROsの具体名が削除され、その代わりにGuam/CNMIの中間APC措置を満たすOSROsとの契約が必要との記載になっています。前回の特別回報にてご案内しました通り、Guamもしくは北マリアナ諸島に寄港する船舶の船主はUSCGや手続代行業者にご確認下さい。また、当組合でも必要に応じご照会に対応させて頂きます。