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ワシントン州-Contingency Plans 米国連邦法に基づく非タンカー船のResponse Plans

2013/12/26 第13-020号
  • 外航
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ワシントン州 –Contingency Plan requirements (油濁事故対応計画書)

2013年11月12日付特別回報第13-014号をご参照下さい。当該特別回報にてご案内しました通り、300総トン以上の全てのタンカー及びその他の船舶はワシントン州水域に入る前にContingency Planを提出することが求められ、船主は自身のPlanの提出に代えて包括的Oil Spill Contingency Planに加入することが可能です。

当該特別回報発行後、Washington State Maritime Cooperative (WSMC)は加入契約書を改定し、新たな契約書(WSMC/MSRC Enrolment Agreement – December 2013)はVessel Response Planに関する国際P&Iグループ(IG)のガイドラインに沿ったものとなりました。また、2014年1月1日よりWSMCはMarine Spill Response Corporation (MSRC)の油濁防除資材を利用できるようMarine Preservation Association (MPA)の会員になります。ワシントン州法の要求を満たす油濁防除資材を提供する第一次対応業者であるNational Response Corporation (NRC)と提携したWSMCの契約は2013年12月31日で終了します。

ワシントン州(コロンビア川を除く)を航行する組合員は2つのオプションを有することになります。

Washington State Maritime Cooperative (WSMC)

WSMC加入契約書(WSMC/MSRC Enrolment Agreement –December 2013)にサインすることにより、船主はWSMC Enrolment Agreementに加えWSMC Member MSRC Service Agreementの条件にも同意したことになります。当該契約書(WSMC Member MSRC Service Agreement – December 16, 2013)もVessel Response Planに関するIGのガイドラインに沿ったものになっています。油濁事故の際にWSMCはGray Harbor及びSan Juan Islands地域を除き第一次対応業者であるMSRCの油濁防除資材を使用します。Gray Harbor及びSan Juan Islands地域ではGlobal Diving and Salvage及びIslands’ Oil Spill Association(IOSA)の油濁防除資材が用いられます。

詳細については次のリンクをご参照下さい。http://www.wsmcoop.org/

National Response Corporation (NRC)

前回の特別回報にてご案内しました通り、NRCは自身のWashington State Contingency Plan (NRC Covered Vessels Washington State Contingency Plan)を構築し、ワシントン州環境省の認可を取得しています。2013年11月1日よりタンカー及び非タンカー船主はNRCとの契約書及び追加協定を締結することでワシントン州法の要求を満たすことができます。NRC Covered Vessels Washington State Contingency PlanはIGガイドラインに沿ったものになっています。なお、連邦法に基づく油濁対応要求のため既にNRCと契約している船主は追加協定(NRC Covered Vessels Washington State Contingency Plan – November 2013)のみサインする必要があります。

詳細については次のリンクをご参照下さい。http://nrcwaplan.nrcc.com/

Emergency Response Towing Vessel (ERTV)

ERTVに関しては2013年11月12日付特別回報第13-014号にてご案内したものから変更ありません。NRC Covered Vessels Washington State Contingency PlanまたはWSMC Enrolment Agreementのどちらと契約するにせよ、コロンビア川を除くワシントン州水域に入る前にNeah BayにタグをスタンバイさせておくためのEmergency Response Towing Vessel (ERTV)に加入する必要があります。詳細については上記特別回報並びに次のリンクをご参照下さい。http://marexps.com/


米国連邦法に基づく非タンカー船のResponse Plans

アラスカ

西アラスカを航行する非タンカー船のAlternative Planning Criteriaが発行されました。当該Criteriaは次のリンクでご覧頂けます。http://www.ak-mprn.org。アラスカを航行する非タンカー船は連邦法の要求を満たすためにAlaska Maritime Prevention and Response Networkに加入する必要があります。加入申し込み受付けは2013年12月30日から開始されます。

現在、一部の非タンカー船主は油濁対応業者であるAlaska Chaduxと契約しています。Alaska Chaduxによると、現在の同社との契約は2014年1月30日に発効するNon-tank Vessel Response Planに関する最終規則の要求を満たしません。当初、Chaduxは現在の契約は2013年12月31日で終了すると案内していましたが、昨日、追加費用なしで2014年1月30日まで現在の契約を延長すると発表しました。詳細については次のリンクをご参照下さい。http://www.chadux.com/

なお、アラスカ州法に基づくContingency Plan要求について変更はありません。

NTVRP発効日-2014年1月30日

Non-tank Vessel Response Planに関する最終規則は2014年1月30日に発効します。米国Coast Guardは、最近発表したStatementにて同発効日について念押しするとともに発効日の延期はないことを伝えています。但し、Coast GuardはPlan HoldersがNTVRPの全手続きを完了させる時間が限られていることを認識し、必要に応じて6か月間のInterim Operating Authorization (IOA) Letterを発行するとしています。IOA Letterを受領するのに必要な要求を満たすためには、最低限以下の情報を含むPlanをCOMDT (CG-CVC)に提出する必要があります(address: Inspections and Compliance Directorate Contact: VRP Program -2703 Martin Luther King Jr Ave SE STOP 7501 Washington, DC 20593-750. Phone: (202) 372-1226. E-mail: vrp@uscg.mil)

(1) Qualified Individual (QI)並びにalternate QIの情報
(2) 契約したOSROの情報
(3) Salvage and Marine Firefighting業者の情報及びSalvage ContractとFunding Agreementの提出
(4) 33 CFR 155.5023(b)により求められる署名したCertification Statement

Sub-part Jに規定される要求(pre-fire planやvessel specific informationが不足している等)を完全に満たさない場合には、Certification Statementに不足している部分を明記する必要があります。Sub-part Jについては次のリンクをご参照下さい。