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国際海事局(IMB)海賊と武装強盗に関する2026年1~3月報告書

2026/04/13 No.1367
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国際海事局海賊情報センター(IMB PRC:The IMB Piracy Reporting Centre)から2026年1月から3月にかけての海賊と武装強盗に関する報告書を受領しましたので、IMBによる要約と共にご案内申し上げます。詳細は添付資料をご参照ください。

 

要約

2026年1月から3月にかけて、計16件報告されました。本船への侵入が14件、ハイジャックが1件、襲撃未遂が1件となっています。船員に対する暴力や脅威は依然として続いており、2人が人質となり1人が負傷しています。

 

下表のとおり、事件の多くは船舶が航行中に報告されています。

Status when Attacked

Attempted

Boarded

Hijacked

Grand Total

Anchored

6

6

Steaming

1

8

1

10

Grand Total

1

14

1

16


事件が報告された地域は下表のとおりです。

Region

Attempted

Boarded

Hijacked

Grand Total

Africa (Somalia)

1

 

1

2

Africa (Gulf of Guinea)

1

1

Rest of the World

1

1

SE Asia

12

 

12

Grand Total

1

14

1

16

 

ソマリア

ソマリア沖では2件が報告されています。襲撃未遂が1件、伝統的に母船として使用されてきたダウ船1隻のハイジャックが1件です。多国籍軍の存在は、依然としてソマリア海賊に対する抑止力となっていますが、海賊は海岸から遠く離れた海域でも船舶を襲撃する能力を維持しています。そのため、船長におかれましては、引き続き警戒を怠らず、最新のBMP(Best Management Practices)を遵守されるよう強く要請しています。IMBは、多国籍軍による積極的なパトロールと海賊行為に対する強固な対応を高く評価しており、当該海域における継続的な展開を求めています。

 

ギニア湾

ギニア湾においては、ガーナのタコラディ(Takoradi)錨地で発生した軽微な窃盗1件にとどまり、状況の好転がうかがえました。こうした事案の減少は心強い兆しではありますが、IMBは当該海域における船員の安全確保および通商保護のためには、引き続き警戒を怠らず、持続的な協力体制を維持することが不可欠であると強調しています。

 

シンガポール海峡

シンガポール海峡は、世界全体で報告された事案のうち依然として最大のシェアを占めており、8件の事案が報告されています。これは世界で最も事案が集中している海域であることに変わりありませんが、前年同期の31件からは大幅な減少を記録しています。事案の報告および対応は、関係各所が共に担うべき共通の責任です。

 

フィリピン

フィリピンでは4件が報告されています。マニラ錨地で2件、バタンガス湾(Batangas Bay)のバウアン(Bauan)錨地で2件となっています。これは、前年同期間中に報告された事案がゼロであったことと比較して、増加したことになります。これら一連の事案において、船員1人が人質になりました。