中東情勢について(その5)
UAEのコレスポンデンツGulf Agency Company (Dubai) L.L.C.から、米国およびイスラエルによるイラン攻撃に伴う中東情勢に関する2026年3月12日時点の最新情報を得ましたので、ご案内します。
1. アラブ首長国連邦(UAE)の状況
UAEの各港は、現在通常の稼働状況にあります。荷役作業やパイロット配乗などの港湾サービスも中断なく提供されていますが、以下の点に厳重な注意が必要です。
- 監視体制の強化:現地当局はセキュリティおよび監視体制を強化しており、航行勧告および報告義務の厳守が求められています。
- 深刻な混雑:ホルムズ海峡が事実上の封鎖状態にあるため、運送人はホール・ファッカン港で陸揚げし、ドバイやアブダビなどへ陸上輸送する措置をとっています。
- GPS障害:ホール・ファッカンおよびフジャイラ沖合では、激しい電波障害が発生しており、航行リスクは「極めて重大」な状況です。
2. その他の中東諸港
湾岸諸国の近隣諸港も概ね稼働していますが、安全保障環境は依然として不安定です。
- サラーラ港(オマーン)の稼働停止:港外の陸上タンク施設へのドローン攻撃の疑いがある事案が発生しました。これを受け、同港の稼働は別途通知があるまで停止され、着岸中の船舶はすべて錨地へ退避しています。
- 空路の制限:空路は一部開放されているものの便数は極めて限定的で、チャーター便が主流となっており、連日欠航が報告されています。
UAEにおける港湾稼働の中断は確認されておりませんが、本船スケジュールへの影響を考慮し、公式通達や旗国のガイダンスを継続的に確認されることを強く推奨いたします。
事態は極めて流動的かつ予測困難です。全ての商業的指示に優先して、船員の安全(Crew Safety)および本船のセキュリティ(Vessel Security)を最優先した行動をとってください。
最新情報が入り次第、随時アップデートを提供いたします。