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紅海・アラビア海-海賊・海上犯罪

2023/12/22 No.1250

IMB Piracy Reporting Centreから掲題に関する情報を入手しましたので、ご参考に供します。

 

メディアでたびたび報道されているように、フーシ派による商船攻撃のため、紅海を運航するリスクは高まっています。IMB Piracy Reporting Centreに報告された事例をご紹介いたします。

 

  1. 紅海:1214日協定世界時11:46、北緯1341分東経4238分付近を航行中の船舶から、左舷後方50メートル沖で爆発があったと通報があった。当局が調査を進めている。船舶は注意して航行し、不審な動きがあればUKMTOUnited Kingdom Maritime Trade Operationsに報告すること。

  2. 紅海:1214日協定世界時11:45、イエメン海軍を名乗る何者かが、紅海を航行中の船舶に対し、北緯1454分東経421分付近のイエメンへ進路を変更するよう命令した。

  3. オマーン:1213日協定世界時5:0056隻の小型ボートが、オマーンのAl Duqmの南約90 海里、北緯1830分東経5844分付近を航行中の船舶を追跡した。各ボートには最大3名が乗船し、船首には機関銃が搭載され、強力な船外エンジンが付いていた。ボートは90分間にわたり本船を追跡し、7海里以内まで接近した後、その海域を離れた。

  4. 紅海:1213日協定世界時4:00、マルタ籍のばら積み貨物船が、イエメンのHodeidahの西50海里、北緯1448分東経424分付近を航行中に接近された。AIS データによると、本船は紅海を北上中であった

  5. 紅海:1213日協定世界時3:43、武装した3名乗船のスピードボートが、イエメンのHodeidahから約50海里、北緯1448分東経4157分付近を航行中のマーシャル諸島籍タンカーARDMORE ENCOUNTERに接近し、発砲した。スピードボートは船外エンジン2基を搭載し、20ノットで接近してきた。武装警備隊が威嚇射撃を行ったが、犯人は300メートルの距離からタンカーに向けて最大10発を発射した後、その場を離れた。小型船舶が離れた後、イエメン当局を名乗る何者かが、本船にイエメンへの進路変更を指示した。その後、イエメンからタンカーに向けて少なくとも2発のミサイルが発射された。1発は迎撃され、2発目は船尾から200メートルの地点で爆発した。爆発後、船員は非常用ステーションに召集された。事故の後、本船と船員は無事であると報告された。

  6. 紅海:1211日協定世界時22:45、イエメン海軍を名乗る何者かが、紅海を航行中の船舶に対してイエメンの港(正確な場所は不明)へ進路を変更するよう命令した。

  7. 紅海:1211日協定世界時21:00、対艦巡航ミサイル(ASCM)が、イエメンのMokhaの西15海里、北緯1317分東経4259分付近を航行中のノルウェー籍タンカーSTRINDAに命中した。ASCMはイエメンのフーシ派支配地域から発射された。本船はこの攻撃による火災と船上の損害を報告した。火災はその後収束し、負傷者は報告されていない。