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ウクライナ-港湾状況にご注意ください(その19)

2022/07/26 No.1182

ウクライナとロシアに関する最新の情報をお知らせいたします。これまでの情報につきましては2022630日付Japan P&I News No.1180をご参照ください。

 

ウクライナ:

ウクライナでは、引き続き戒厳令と夜間外出禁止令が発令されており、すべての港は出入港もできません。ウクライナ東部ではロシアとウクライナの激しい戦闘が続いています。2022年7月22日にはウクライナ、ロシア、トルコ、国連の間でウクライナの港から穀物を輸出する合意への署名が行われました。しかし、ロシアは翌日にオデーサ港をミサイルで攻撃しており、この合意の履行時期はまだ決まっていません。

 

ロシア:

これまでと同様に、ロシアの各港は通常運営ですが、Joint War CommitteeJWC)は、アゾフ海・黒海のウクライナ・ロシア水域に加え、ロシア全域をハイリスクエリアに設定しています。

 

米国、EU、英国は複数のロシアの銀行を制裁対象としており、軍需品や技術品などの特定の品目についても販売、供給、譲渡または輸出の規制を継続しています。ウクライナとの戦争に重要な影響を持つ幹部と個人に対する制裁も継続されています。ロシア旗国船はEUへの入港が禁止されています。

 

米国はすでにロシアからの原油の輸入を禁止しています。EUおよび英国も2022年末には輸入を禁止する予定です。また、EUはロシアの原油および石油製品を第三国に海上輸送するための保険・再保険の提供も禁止する方針です。EUの制裁に関しては、202274日付特別回報第22-007号をご参照ください。

 

当該地域へ寄港中、もしくは寄港を予定している船舶は最大の注意を払ってください。

 

現地の状況変化は予測困難です。当組合でも最新情報が入りましたら適宜ご案内します。同港に入港予定がある場合は、常に現地代理店に最新情報をご確認いただくことをお勧めいたします。