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ウクライナ-リスクマネジメント

2022/03/01 No.1150

ウクライナの現状をふまえて、用船契約上の争点になり得る論点解説を英国の法律事務所Holman Fenwick Willan LLP(以下HFW)からご提供いただきましたので、ご参考に供します。

 

ウクライナにおける紛争発生前の2022215日時点で、Joint War Committeeは黒海・アゾフ海内のウクライナ・ロシア水域を危険水域と特定していました。また、202222812時(日本時間)時点では、同地域の状況は以下のとおりです。

 

  1. ウクライナは、商船を港内に留めている
  2. ロシアは、新たな通知が無い限り、アゾフ海から商船を移動させないように命じている
  3. 黒海に面しているロシアの港は、商船の寄港地として開かれている

 

同地域において留意を要する以下の点についてのHFWによる解説を添付いたします。

 

① 船主は黒海・アゾフ海内のウクライナ・ロシア水域への寄港を拒否できるか?

② 港やアゾフ海の閉鎖は契約の「フラストレーション」に該当するか?

③ フォース・マジュール(不可抗力)条項に基づいて契約を終了できるか?

④ 配船先が「非安全港」に該当するか?

⑤ サンクション(制裁)は、契約にどのような影響を及ぼすか?

 

また、各論点の詳細につきましては、東町法律事務所に和文の解説をご提供いただきましたので、あわせてご参照ください。