中国-中国海事局(MSA)Xiamen港における船舶の航路指定制度および船位通報制度の改訂(2022年3月1日付改訂)
中国の現地コレスポンデンツOasis P&I Services Company Limitedから中国海事局(MSA)が2022年3月1日付で改訂する中国Xiamen港における船舶の航路指定制度および船位通報制度について情報を入手しましたので、下記の当組合試訳とともにご参考に供します。
記
試 訳
中国海事局(MSA)により中国Xiamen港における船舶の航路指定制度および船位通報制度は2022年3月1日付で改訂されます。
- 航路指定制度では、Xiamen港のDongdu、Haicang、Zhaoyinから出入港する50,000トンを超える船舶は深喫水ルートを航行しなければなりません。現行の制度における、ドラフトが5m以上の船舶に対する深喫水ルートの航行に関する規制はなくなることになりますが、Houshi港から出入港する船舶は深喫水ルートではなく、Xiamen港のHoushi Channelの南航路を航行するよう要請されることになります。深喫水ルートの幅は450mから560~641mに拡大し、同航路の基準水深は15.0mから16.70mと深くなりました。航行可能な船舶は150,000トンから200,000トンになり、航路の長さは9.50nmから9.13nmに調整されました。
- 船位通報制度はすべての外航船舶に適用されます。現行の報告地点であるJiujiejiaoに代わって新たにQingyu Lighthouseでの報告が必要になり、West Reporting Line、Qingyu Lighthouse Reporting Line、Zhenhaijiao LighthouseおよびTuyu Reporting地点の緯度経度が指定されています。操縦性能制限船にも適用されます。船舶は以下の2つの状況においてVTSに情報を報告してください。
aa 主機関、操舵装置、測位システムまたはその他の主要な航行安全装置に何らかの問題が生じて いる場合。
bb 船舶のAISシステムが故障している場合。
- 船位通報制度では、VHFのチャンネルが変更されます。Xiamen VTSエリアはQingyu Lightouse Reporting Lineの境界から港外側と港内側の2つのゾーンに分けられ、港外側ではVHF67、港内側ではVHF08チャンネルが使用されます。
上記の改訂制度に従わない船舶には、関連法令に従ってMSAにより行政処分、その他の強制措置が取られます。
詳細は、添付のMSA作成書類を含むOasis P&I Services Company Limitedサーキュラーをご参照ください。
以上
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