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新型コロナウイルス(COVID-19)-シンガポールにおける乗組員交代の要件変更

2020/06/26 No.1081
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ICS(国際海運会議所)からシンガポールの新型コロナウイルス対策がPhase 2に移行したことに伴い、MPA(シンガポール海事港湾庁)が貨物船の乗組員交代に関する要件の変更を発表したとの情報を入手いたしました。MPAからは2020618日付でPort Marine Circular No.27が発行され、これにあわせてSingapore Crew Change Guidebookもアップデートされました。Circularの要旨は以下のとおりです。

 

  • 指定収容施設

MPAは、乗下船時に直接飛行機から船舶(あるいは船舶から飛行機)に乗り換えることができない船員に対処する必要性を認識している。そこで、Port Maritime Circular No.26に規定された基準を満たし、指定収容施設(収容船 “POSH BAWEAN”またはSeacare Hotel)の予約を行った場合のみ、そのような乗組員交代を認める。収容施設の滞在は48時間を限度とする。

 

  • 乗組員下船後の出港

船舶は、乗組員が下船し港湾許可を得た後、下船者がシンガポールを出発するまで港にとどまる必要はない。船舶管理者/代理店は、乗組員の交代がMPAの要件に従って行われることを確実にする責任を負う。

 

  • Fit to travel証明書発行のためのビデオ相談

船主/管理者/代理店は、遠隔医療(すなわち、リアルタイムでのビデオ相談)を利用して、MPAの要件を満たす医師にシンガポールで下船する乗組員に対するFit to travel証明書を発行してもらうことができる。

 

  • 空港での出迎え

2020626日から、船舶管理者/代理店は、チャンギ国際空港に到着した船員が飛行機を降りた時点から代理店に引き渡されるまでの間について、船員への付き添いサービスを手配しなければならない。このサービスの提供者リストには、CertisSATSdnataがある。

 

  • シンガポールで乗組員交代を希望する船舶所有者/管理者/代理店は、MPAのウェブサイト(https://www.mpa.gov.sg/web/portal/home/port-of-singapore/operations/crew-change)にアクセスし、オンライン・フォームに記入する必要がある。MPAは大量の申請を見込んでいるため、特に乗船する船員がいる場合、乗組員交代の少なくとも14日前までに申請を行う必要がある。

 

詳細につきましては、添付のMPA Port Marine Circular No.27およびSingapore Crew Change Guidebookをご参照ください。