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中国-黄熱病の感染拡大防止について(感染地域からの入港船舶を対象とした検疫業務の強化)

2018/02/02 No.941
  • 外航
中国のコレスポンデンツHuatai Insurance Agency & Consultant Services Ltd.より、中国における黄熱病対策に関する情報を受領しましたので、ご参考に供します。

中華人民共和国国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)より、黄熱病の発生が確認されたナイジェリア、ペルーおよびブラジル(一部の地域)から中国に入国する渡航者および船舶等に対し、検疫を強化する公式な通達が発令されました。実施期間は、2018年1月19日から3ヶ月間で、主な内容は以下のとおりです。

  • 上記3カ国から中国に入国する渡航者は、出入国検査の際に黄熱病予防接種証明書を提出すること。有効な証明書を不携帯の場合、該当地域を出国した日から起算して6日間は居住地での経過観察が必要となる。発熱などの症状がある場合は、入国検疫時に申告し医療機関で受診すること。

  • 上記3カ国から中国に入港する船舶は、船舶およびコンテナに対し消毒を実施すること。消毒が完了するまでは、付近の陸地や船舶から400メートル以上離れた地点で待機すること。

  • 同一航海で上記地域を経由して中国に寄港する船舶は、蚊の根絶証明書を提出すること。

今回の通達を受けHuataiでは、感染地域を寄港する船舶に対し、出港する前に現地で蚊の根絶証明書を入手することを推奨しております。詳細は添付のサーキュラーをご参照ください。

この時期に中国海域を航行する船舶は、乗組員および関係者等に対し上記を十分ご注意ください。また、中国では港ごとにCIQ(出入境検験検疫局)官憲の理解・認識が異なる場合があることから、実際の寄港の際は現地代理店に最新の情報をご確認ください。

各船舶のご安航をお祈りいたします。