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米国EPA(環境保護庁)による2013 Vessel General Permit(VGP)要求

2013/12/10 第13-018号
  • 外航

背景

2008年11月28日付特別回報第08-011号及び2008年12月26日付特別回報第08-013号をご参照下さい。2008年12月19日より、米国領海3海里以内(内水を含む)に入域し、通常の船舶運航に伴う排出物を有する全長79フィート(24.08メートル)以上の全ての商船は、VGPの要求を満たすことが義務付けられています。

2013 VGP

第二次VGPは2013年12月19日から5年間有効となり、第一次VGPに取って代わります。

2013 VGP最終版を含むVGP要求に関する概要情報は次のリンクから入手できます。

2013 VGP要求は、米国領海3海里以内(内水を含む)に入域し、通常の船舶運航に伴う排出物を有する全長79フィート(24.08メートル)以上の全ての船舶に影響します。

2013 VGPの対象となる船舶には、商業漁船(※1)、クルーズ船、フェリー、バージ、移動式海洋掘削装置(mobile offshore drilling units)、オイルタンカー、石油タンカー、ばら積み貨物船、貨物船、コンテナ船、その他貨物船、冷蔵船、調査船、消防及び警察を含む緊急対応船、及び輸送手段として用いられるあらゆる船舶が含まれます。レクリエーション船及び軍事船はVGP要求の対象になりません。

VGPの対象となる排出物及び適用が制限される排出のリストは添付1の通りです。

手続

Notice of Intent (NOI)の提出が必要になる船主/オペレーター

VGPカバー(VGPに基づき排出が認められる)を得るには、登録トン数が300総トン以上、もしくは8立方メートル(2,113ガロン)以上のバラスト水を保持・排出することのできる船舶の船主又はオペレーターは、2013年12月12日もしくは排出を行う7日前までにNOIを提出する必要があります。

NOIの提出期限及び排出が認められるようになる期日の詳細は添付2をご参照下さい。

船主若しくはオペレーターは、EPA Electronic NOI (eNOI)システム(https://ofmpub.epa.gov/apex/vgpenoi/f?p=116:101::::::)を使ってNOIを提出しなければなりません。船主若しくはオペレーターがVGPのPart 1.14に規定される除外条項を満たす場合、eNOIに代えて紙面でのNOI提出が認められる場合があります。但し、紙面でのNOI提出の場合、排出が認められるようになるまでの待ち時間が長くなる可能性があります。

船主及びオペレーターは、VGP違反にならないよう、排出開始前にNOIが次のリンク(https://ofmpub.epa.gov/apex/vgpenoi/f?p=116:101::::::)を通じて提出されていることを確認して下さい。

船主若しくはオペレーターは常にNOIのコピーを本船に保持しておかなければなりません。

NOIの提出が不要な船主/オペレーター

登録トン数が300総トン未満で8立方メートル以上のバラスト水を保持・排出する能力を有さない船舶の船主若しくはオペレーターは、NOIを提出する必要はありません。但し、船主若しくはオペレーターは、VGP Permit Authorisation and Record of Inspection (PARI)フォームを記載しなければなりません。

船主若しくはオペレーターは、常にPARIフォームのコピーを本船に保持しておかなければなりません。

報告

各船の船主若しくはオペレーターは、毎年Annual Reportを電子的方法で提出することが要求されます。Annual Reportは暦年ベースで作成し、翌年2月28日までに提出しなければなりません。従いまして、2014年のAnnual Reportは2015年2月28日が提出期限となります。

2013年のAnnual Reportを別途提出することは必要ありません。但し、2013年12月19日から同年12月31日までの関係情報は2014年のAnnual Reportに含める必要があります。

Annual Reportは次のリンク(www.epa.gov/npdes/vessels)若しくはeNOIシステム(https://ofmpub.epa.gov/apex/vgpenoi/f?p=116:101::::::)を通じてオンラインで完成させることができます。

国際P&Iグループのすべてのクラブが同様の内容の回章を発行しています。

※1 79フィート以上の商業漁船に対する猶予期間は2013年12月18日で終了します。