ニュース

中国の「船舶による海洋汚染防止及び管理規則」について(その9)

2011/11/11 第11-013号
  • 外航
題記の件に関し、2011年8月8日付特別回報第11-009号「中国の「船舶による海洋汚染防止及び管理規則について」(その8)」をご参照下さい。

前回までの特別回報にて、中国の「船舶による海洋汚染防止及び管理規則」の内容をご紹介するとともに、(a)汚染危険貨物をばら積みで輸送する船舶と(b)10,000総トン以上のその他全ての船舶の船主/オペレーターに対し、当該船舶が中華人民共和国(以下、中国)入港前に、海事局(Maritime Safety Agency=MSA)認可の油濁清掃業者と油濁清掃契約を締結することを求める規則の実施が延期されたことをご案内致しました。

また、前回の特別回報にてMSAの情報によれば認可油濁清掃業者のリストは本年10月に公表される予定であることをご案内致しました。

国際P&Iグループ(以下、IG)ではその後もMSAと連絡を取り続けておりますが、現時点の情報では、各地の油濁清掃業者の認可作業は未だ継続中であり完了しておらず、認可油濁清掃業者のリストの公表は早くても今月末になる見込みです。

IGでは、上記規定の実施がさらに延期されなければ規則遵守は困難である旨MSAに指摘していますが、現在のところ2012年1月1日から中国の全港において認可油濁清掃業者と油濁清掃契約を締結することが強制されることに変更はないようです。従いまして、該当する船舶の船主/オペレーターはかなり短期間で認可油濁清掃業者と契約を締結しなければなりません。

油濁清掃契約書の詳細なガイダンス及び認可油濁清掃業者との契約手続きを含む最新情報を近く組合員の皆様にご提供する予定ですので、組合員の皆様におかれましては当該情報を受領されるまで油濁清掃業者との交渉/契約をお待ち頂くことをご提案申し上げます。

国際P&Iグループのすべてのクラブが同様の内容の回章を発行しています。