ニュース

スチールコイルにアスベストが付着!

2007/01/05 No.537
  • 外航
当組合加入船が2006年10月に中国:Bayuquanで積載した、英国:Newport向けスチールコイル約20,000トンの内、約9,500トンにアスベストの付着が見つかり、途中港であるベルギー:Antwerpで、アスベストの除去作業が行われました。除去費用EUR45,000及び本船の遅延損害(約10日)の負担をめぐり、荷主・傭船者・船主によって協議が行われることとなりそうです。サーベイヤーによると、アスベストは積地Bayuquanの製鉄所倉庫で使用されていたゴム製ダンネージの補強用に混ぜられていたものが、スチールコイルの自重によりダンネージが破損し、スチールコイルに付着したものと判明致しました。

一方、他の国際P&Iグループ加盟クラブからの情報によりますと、2006年11月に同じくBayuquan積みLiverpool揚げ予定のスチールコイルに、アスベストが付着しているものが発見されました。これも、ダンネージ上に敷かれていたアスベスト製マットから付着したものと思われます。幸い、本船は積込み時にこの問題に気付いたため、サーベイを入れ積込みを拒否いたしました。なお、ブラシ掛け洗浄が試みられましたが、失敗に終わりました。
本船に積込みを拒否されたため、この荷送人は他船への積込みを画策しているということです。組合員の皆様には、Bayuquanでスチールコイルを積むにあたり、細心のご注意を払われますようご案内申し上げます。