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1999/10/29

第99-018号 ペーパーレス トレーディング (BOLEROプロジェクト)について(その2)

| by:sysadmin
第99-018号
1999年10月29日
外航組合員各位

ペーパーレス トレーディング (BOLEROプロジェクト)について(その2)


題記に関する当組合特別回報第98-21号(1999年1月13日付)をご参照ください。その中で国際P&IグループはBolero(Bill of Lading Electronic Registry Organisation)プロジェクトの進捗状況を注視している旨ご報告しました。同プロジェクトは現在準備が整い実用に供する状態、つまり利用者が従来の貿易関係書類を電子メッセージに置きかえるサービスを受けられる状況になっております。

上記特別回報でご案内のとおり国際P&Iグループは、従来の書類による取引に比べ格段の改善と省力化の可能性をもたらすというBoleroの目的を支持しております。


しかしながら、Boleroの利用者が、従来の書類を取り交わす場合には生じなかったであろう船主責任(P&Iliabilities)を負うというリスクは依然として残っています。さらに、もしそのような責任がBolero側の過失により引き起こされた場合でも、Boleroに対する求償は、契約により1事故または一連の事故あたり10万米ドルに制限されます。そのため、国際P&Iグループクラブのペーパーレストレードに関する特別規定(特別回報第98-21号および保険証券承諾証をご参照ください)により、通常のP&I保険の下ではてん補されない船主責任が生じる可能性があります。


そこで、国際P&Iグループでは、ペーパーレストレードに関する上記特別規定により通常のP&I保険カバーから除外される船主責任部分に対するマーケット保険を手配しております。この保険は1事故あたり5千万米ドルが限度額となります。この保険は組合員からの申告に基づき利用可能となりますので、ご希望の組合員は、実際にBoleroの利用を開始される前に当組合までご連絡ください。保険カバーの詳細については、組合の契約担当窓口でご案内申し上げます。


この保険は、電子商取引に参加したことに起因する、海事責任とはいえない責任は対象にしておりません。例えば、コンピュータ・リンクの維持義務や守秘義務の違反により生じる責任は対象外となります。Boleroの利用をお考えの組合員におかれては、既にそのような責任に対する保険が手配されているのか、あるいは、新たな保険手配が必要であるかの検討をされることになるものと存じます。


Boleroを利用される組合員は、Boleroによる船荷証券は電子的に引渡され、荷渡しの現場には物理的には存在しないことから、物品の引渡しを受ける当事者が、Bolero B/Lの下での引渡しに正当な権利を有する者の代理人かどうかの確認に特段の注意を払う必要があります。

以 上


コンピュータ西暦2000年問題への当組合の対応

当組合のコンピュータ西暦2000年問題への対応については、この問題への対応が必要な基幹業務システムについて、1997年10月検討に着手し、1999年8月末対応作業終了、同年9月末組合内統合テストを完了致しました。

更に、同年10月には、シュミレーションテストとしてオフィスコンピュータの日付を2000年1月4日、2月20日、2月29日に設定し、各々についてテストデータを入力・チェックする模擬テストを実施した結果、特に問題を生じなかったことを確認致しました。

以 上

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