契約担当
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海が好きだから。そのシンプルな理由から、私は中学卒業後、親元を離れて商船高等専門学校へ入学しました。初めて練習船に乗ったのは2年生の春のこと。約1カ月の乗船でしたが、重度の船酔いになってしまい、船乗りになるのは難しいのではないかと感じました。それでもせっかく入学したからには、国家資格である海技士免許を取得しようと心に決め、卒業までの5年半仲間と切磋琢磨しながら、目標を達成しました。
その後、将来の可能性を広げるため大学へ編入し、船舶の運航に関する知識を学びながら、どのような職業に就こうかと模索していました。そんな中、大学の保険に関する授業で、P&I保険についての講義がありました。P&I保険は、かつて高等専門学校時代にも学んだことがあり、海難事故により発生した損害や費用を補償する、そのスケール感に興味を持ったことを思い出しました。大学で再び授業を受けたことで、相互保険組合という仕組みにも改めて興味が湧きました。講義後、教授のところへ出向き、P&I保険について詳しいお話を伺い、その社会的意義に強く共感した私は、当時新卒募集がなかった当組合に直接連絡を取り、想いを伝えた結果、採用されました。
Message02
入社後は、組合員の保険契約窓口となる契約部に配属されました。入社当時は、いわゆるコロナ禍で、感染防止対策として、多くの職員が業務に支障がない限り在宅勤務をしていました。そんな誰もが不安な状況の中で、当時OJT指導員だった私の先輩は、毎日出社して私の横に座り、仕事のノウハウを教えてくれました。コロナ終息後、組合員への訪問が可能になってからは、私の訪問にも同行して、組合員それぞれのニーズに合わせた対応を示してくれました。また、社内でも他部署の職員に私を紹介し、社内でのパイプも積極的に作ってくれました。そのつながりには今でも助けられています。
私は、分からないことがあると、完全に理解できるまで確認する性分です。組合員からのご質問についても同様で、関連する法律や文献を精読したうえで、正確に回答することを心がけています。そのため、十分に理解できない場合には、上司や先輩に何度も質問してしまうことがあります。しかし、私のチームでは社歴に関わらず意見を交換しやすい環境が整っており、根気強く対応してくれる上司や先輩の存在に助けられています。
Message03
組合員からのご質問を受ける際には、ご質問内容を正確に理解して回答するだけでなく、どのように説明したら分かりやすいか、誤解が生じない丁寧な回答するように心掛けています。また、組合員それぞれの状況や会話やメールのやり取りを通じて、今後どのような情報に関心を持たれる可能性があるのかを推察し、準備するよう努めています。例えば、条約の改正や規制の強化が行われることが判明した際には、それによって担当している組合員にどのような影響が生じるか、どのようなことに不安を持たれるかを想定し、改正・規制内容を整理したり、社内の詳しい部署に状況確認を行ったりしています。必要に応じて、資料を作成して組合員へ直接ご説明に伺うこともあります。
さらに、情報共有の迅速化にも力を入れています。特に、船の運航に支障が出る可能性があるような場合こそ、判明した時点ですぐに共有し、可能な限り解決方法をご提案するようにしています。
Message04
私自身、学生時代はあまり勉強が好きな方ではありませんでしたが、今は、組合員のお役に立てる知識を蓄積し、ご提供することにやりがいを感じています。例えば、てん補の可否を確認するため、用船契約書や補償状を(過失責任主義になっているか、)確認することがあります。そのさまざまな様式、文言を精読し、正しく解釈し、正しい判断をしなければならないので、とても集中力を要する業務ですが、大きな責任と共にやりがいを感じます。
最近、私に直接連絡をくださる組合員が増えてきています。組合員のお話を伺い、ご質問に適切に回答できた時は、大きな喜びを感じます。今後も組合員により良いサービスを提供できるよう、知識を積み重ね、頼られる存在になっていきたいと思います。