契約担当

神戸支部での自分自身の役割と、土地柄ならではの責務を実感

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本部と神戸支部、両部門の経験を活かして

私は入社以来6年間、東京の本部にて損害調査部門に所属していました。そのうちの3年間は、船員(クルー)専門部署で損害調査の業務を経験し、その後、神戸支部への異動に合わせ契約業務を担当することになり、2019年で4年目になります。

現在は東海地方から中国地方までの地域を担当していて、組合員への訪問の際は電車とレンタカーを利用し、終日出張になることが日常茶飯事です。地域特性から作業船の事故での責任関係についてのご相談や、勉強会の講師を依頼されることがあります。

また、本部で担当していた損害調査に関するご相談にも対応することがあります。クルー専門の事故対応を行っていた経験から、クルーの事故に関するご照会やご相談に対応することがあります。保険契約に関することだけではなく、今までの経験を活かして様々なご質問にお答えできる組合員の相談役としても、今後より一層、頼られる存在になれるよう、知見を広げていきたいと考えています。

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瀬戸内は歴史的に海洋土木の盛んな地域

瀬戸内は地域特性から、作業船(ハーバータグ、バージ、ガット船等)の船主が多く存在します。こうした作業船の事故は、責任の所在が複雑になるため、ご相談や勉強会の講師を依頼されることもあり、保険のてん補内容について分かりやすく丁寧な説明が求められます。

P&I保険は、船主や運航者が第三者に対して負う責任あるいは費用を補償するものです。タグがバージを曳航していて、この曳船列が他物と接触、衝突した場合を例にすると、作業船の事故の責任の所在の複雑さが少しお分かりいただけるかもしれません。

船舶はP&I保険と船舶保険が付保されています。曳船列のタグが他物と接触、衝突した場合、他物の損傷については、タグが付保しているP&I保険でてん補されます。これがまさに第三者に対して負う責任です。一方、タグの損傷は、タグが付保している船舶保険で対応することになります。では曳船列のタグは他物と接触はしていないが、バージが他物と接触した場合はどうなるかというと、曳航契約の内容で取り扱いが異なります。自損自弁の原則の曳航契約の場合は、他物の損傷はバージのP&I保険で、バージの損傷はバージの船舶保険でカバーすることとなります。曳航契約を結んでいない場合は、基本的にタグ側に責任があると判断され、バージのP&I保険ではなく、タグのP&I保険が責任を負うこととなります。他物の損傷はバージのP&I保険で責任を負うこととなりそうなのですが、このように複雑になります。

このように、言葉だけでは内容や状況を説明するのは難しいため、正確性を期すためにも簡単な図を描き説明するなど、組合員の皆さまにご理解いただけるよう、分かりやすく丁寧な説明を心掛けています。

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社内や組合員との架け橋として

人と人の間を取り持つことが好きなので、この自分の強みである間を取り持つことを活かし、社内外の架け橋として円滑に業務が進められるよう日頃から意識をしています。組合員からの保険契約内容やてん補についてのお問い合わせへの対応だけではなく、事故対応時に組合員と損害調査部門のつなぎ役として、組合員の方々からのご要望・ご相談にスムーズに対応できるよう心掛けています。

社内には経験豊富な上司、先輩、若手職員とバランスの取れた職場環境です。契約部門、損害調査部門の垣根を越えて職員同士日々切磋琢磨し、助け合いながら業務に励んでいます。

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地域密着で組合員に
最良のサポートを続けたい

P&I保険の業務は、専門性があり、国や地域の違いや特性があり幅広い知識が求められるため、常に勉強と多くの現場経験を積んでいかなければなりません。神戸支部に異動が決まった際は、知らない土地での業務に不安を覚えましたが、実際に神戸に来ると、組合員との距離が近く、皆さま親切にしてくださるのでアットホームな雰囲気ですぐに馴染むことが出来ました。アフターファイブには組合員から懇親の場に誘っていただくこともあり、私たちからだけではなく、組合員からも距離を近づけていただけるのが嬉しく、いつも組合員を訪問すると、温かい気持ちになります。

神戸支部の事務所は港の近くで、朝昼夕と時計がわりに汽笛が聞こえ、窓の外をのぞくと担当している組合員の船を見かけることもあります。また、組合員からのお声がけがあって、神戸支部から直ぐのメリケンパークの海上で開催される、神戸港カッターレースにも参加しエンジョイしています。ウォーターフロントで親しみやすく歴史ある港湾・海事の街神戸を拠点に、海事クラスターの一員として、地域に寄り添いながら組合員に最良のサポートを続けていきたいです。