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国際海事局(IMB)海賊と武装強盗に関する2026年上半期報告書

2026/08/06 No.1384
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国際海事局海賊情報センター(IMB PRC:The IMB Piracy Reporting Centre)から2026年上半期(2026年1月から6月)の海賊と武装強盗に関する報告書を受領しましたので、IMBによる要約と共にご案内申し上げます。詳細は添付資料をご参照ください。

 

要約

 

2026年上半期において、計38件が報告されました。本船への侵入が27件、ハイジャックが5件、発砲が3件、襲撃未遂が3件となっています。船員に対する暴力や脅威は依然として続いており、67人が人質となり、2人が脅迫され、1人が負傷しています。

 

下表のとおり、事件の多くは船舶が航行中もしくは停泊中に報告されています。

Status when Attacked

Attempted

Boarded

Fired Upon

Hijacked

Grand Total

Anchored

1

14

0 1

16

Steaming

2

13

3

4

22

Grand Total

3

27

3

5

38

 

 

事件が報告された地域は下表のとおりです。

Region

Attempted

Boarded

Fired Upon

Hijacked

Grand Total

Africa (Somalia)

2

 

3 5

10

Africa (Gulf of Guinea)

1

1

2

Americas

1

1

East & SE Asia

24

24

Rest of the World

1

 

 

1

Grand Total

3

27

3

5

38

 

ソマリア

 

ソマリア沖ではソマリア海賊による10件が報告されています。5隻のハイジャック(プロダクトタンカー2隻、ダウ船(木造帆船)2隻、一般貨物船1隻)、3隻への発砲、および2隻の襲撃未遂です。海賊はハイジャックされたダウ船を母船として使用し、沖合で商船を襲撃している可能性があります。IMBは、全ての船長に対して、最新版のBMP(Best Management Practices)ガイドライン(https://www.maritimeglobalsecurity.org/risksissues/piracy/)に従い、不審な動向を直ちに通報するよう要請しています。全ての船舶に対し、当該ガイドラインに基づき推奨されるBMPの実施を促しております。また、当海域に配備されている多国籍軍に対しては、船員の安全確保および通商確保のため、特定された海賊襲撃グループに対して毅然とした対応を取るよう呼びかけています。

 

ギニア湾


ギニア湾においては、報告事案の減少傾向が続いており、落ち着きを見せています。4月にコートジボワールのサン・ペドロ錨地で襲撃未遂事件が1件報告されました。IMBは、沿岸国の持続的な努力を評価するとともに、船員の安全確保および通商確保に向けた取り組みを継続するよう呼びかけています。

 

シンガポール海峡

 

シンガポール海峡の報告事案は減少傾向にあり、船舶への侵入被害は4月に2隻、5月と6月にそれぞれ1隻でした。それぞれ異なる事案において2人の船員が脅迫を受け、1人の船員が人質として拘束されました。

 

フィリピン


6月にマニラの錨地において船舶への侵入被害の増加が報告され、3隻の船舶が停泊中に銃やナイフで武装した犯行グループに侵入されました。これらの事案により、2026年上半期の累計報告件数は8件となり、2025年同時期のゼロ件と比較して増加しています。