オーストラリア海事安全局（AMSA）より、油ろ過装置（油水分離器）の試験および検査に関するMarine Notice 2025/06が発行されましたので、ご案内します。詳細については、添付の通知をご参照ください。

本通知は、MARPOL付属書I第14規則および決議MEPC.107(49)への適合性を確保するため、ポートステートコントロール（PSC）検査におけるAMSAの方針や要求事項を明確化したものです。AMSAはPSC検査において、不適合な油水分離器や不適切な操作手順を引き続き確認していることから、本通知を通じて注意喚起を行っています。

主な留意点は以下のとおりです。

• 応答時間：15ppmアラームの応答時間は5秒以内、自動停止装置（三方弁）が作動し船外排出が停止するまでのトータル応答時間は20秒以内であることが求められます。


• 清水洗浄（フラッシング）：洗浄や校正のために清水供給バルブを開いた際、アラームが作動し、自動停止装置により船外排出が停止することを確認する必要があります。


• サンプルラインのバルブ：AMSA port State control officers（PSCOs）はサンプルラインのバルブの配置を確認します。封印を破ることなく遮断バルブを操作でき、かつそのバルブを閉じても自動的に排出が停止しない場合、システムは不適合とみなされる可能性があります。

オーストラリア寄港予定の船舶におかれましては、本通知を参照の上、機器の動作確認および乗組員への周知を行うことを推奨いたします。