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Seed Cakeのコンテナ輸送に関する共同ガイドライン(その2)

2020/06/22 No.1079

Seed Cakeの輸送については依然として関係者の間で混乱が生じており、その申告ミスによりコンテナ船上での火災につながる危険性は高いままです。“Seed Cake”とは、油糧種子、穀物、およびそれに類似の性質を有する作物から油を搾り取った後の搾りかすで、パルプ状、固形、ペレット状等の形状の貨物を指し、ここにはあらゆるタイプのSeed Mealも含まれます。主に飼料の原材料として使われています。

 

Seed Cakeは、機械による圧搾(排出と呼ばれる)または溶媒を使用した抽出により、植物原料から油・脂肪分を取り除いて作られます。しかし、いずれの方法を用いても、油を完全に除去することは不可能であり、残油が反応することにより、Seed Cakeは危険な貨物となり得ます。貨物がIMDG CodeにおいてどのUN番号に該当するのかは、油の除去方法や搾りかすに残る油・水分の割合により決まり、貨物の形状はUN番号には影響を及ぼしません。

 

Seed Cakeに含まれる油・水分は、微生物の活動と酸化により、自己発熱を引き起こします。自己発熱による温度上昇の結果、油の酸化が進み、酸化により更に自己発熱することで、最終的に貨物の温度は自然発火するレベルまで上昇する可能性があります。したがって、含有する油・水分が多いほど、自己発熱・自然発火のリスクは高まります。

 

2020年1月22日付Japan P&I News No.1055でご案内のとおり、国際P&Iグループ(IG)は、本年1月にCINS(貨物事故通知システム)と共同で、Seed Cakeのコンテナ輸送に関するガイドラインを発行しました。今般、改訂版を入手しましたので、添付のとおりご案内いたします。

 

ガイドラインの改訂版には、Seed Cakeに関する最新の記述、コンテナ船の運航者からの照会に対する詳細の明確化、関連するUN番号ごとの特性および観察事項など、軽微な変更が含まれています。

 

ガイドラインでは、Seed Cakeのコンテナ輸送により生じる諸問題の解説に加え、コンテナの選定、梱包方法や船舶への積み付けに関するアドバイスも提供しています。