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損害調査担当

組合員へ絶対的な安心感を:英国海事弁護士の視点

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グローバルな背景を持つ英国海事弁護士として

海事法を専門とする英国弁護士として、これまで世界各地でキャリアを積んできました。ロンドンの海事法律事務所で5年間勤務した後、上海へ渡り、トップクラスの国際法律事務所の英国法部門で3年間従事しました。これまでの経歴では、高等法院(High Court)やロンドン仲裁での訴訟・仲裁業務から、対面での調停、さらには西アフリカ、南欧、中国における注目度の高い案件の証人陳述書の作成まで、多岐にわたるケースに携わってきました。

その後、日本の組織で働き、組合員の皆さまのニーズを直接サポートできることに魅力を感じ、2016年に当組合に入社しました。東京本部で3年間勤務した後、2019年4月にFD&Dチームのサポートを強化するためにシンガポール支部へ異動し、現在に至ります。

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英国法のスペシャリストとして
組合員に貢献

入社以来、私の法務知識を実務に即して活用することを心がけてきました。私の目標は、用船契約に関する紛争において、組合員の皆さまが話し合いによる円満な解決に至るお手伝いをすることです。簡潔な法的助言を提供し、紛争の和解を促進するよう努めています。これは、長期にわたる法的手続きよりも、しばしば効率的な解決策となります。

日々の業務では、組合員の皆さまから多数の法務に関するお問い合わせをいただきます。ご依頼には迅速かつ簡潔に対応し、常に組合員の皆さまにとって最善の結果をもたらすよう尽力しています。それは交渉による和解であることもあれば、仲裁を通じて解決を図ることもあります。また、クレーム担当者と密に連携しながら組合員の皆さまのニーズを把握し、皆さまが相手方に送付する英文メッセージのドラフト作成なども行っています。

数年前、特に印象的な案件がありました。シンガポール沖を航行中のコンテナ船内で、一匹の猿が発見されたのです。船主がその猿を捕獲するのにかなりの時間を要したため、その損失時間や関連費用の負担をめぐって争いになりました。私たちのサポートにより、船主である組合員は用船者との間で和解することができ、本船は「招かれざる乗客」を降ろして航海を続けることができました。このケースは、法的紛争を解決する上で、法廷闘争だけでなく、実務的な観点から柔軟な解決策を見出すことの重要性を示しています。

また、プレゼンテーションや記事執筆を通じても、組合員の皆さまに貢献しています。この2年間、BIMCO(*1)やINTERCARGO(*2)と共に、私たちの組合員に向けてプレゼンテーションを行う機会を得られたことを、非常に嬉しく思っています。さらに、組合員の皆さまに関連する法改正についての記事も執筆し、常に最新情報を提供できるよう努めています。

(*1) Baltic and International Maritime Council(ボルチック国際海運協議会)
(*2) International Association of Dry Cargo Shipowners(国際ドライ貨物船主協会)

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Japan P&I Club 独自のハイブリッド・サービス

当組合における私の主な役割は、FD&Dの補償を受ける組合員の皆さまをサポートすることです。具体的には、英文契約を巡る紛争において、英国法の観点からクレーム担当者に助言を行っています。入社以来、クレーム担当者の知識とスキルが向上するにつれ、当組合のFD&Dサービスの質が大幅に進化していくのを目の当たりにしてきました。当組合のFD&Dサービスは、国際的な専門性と日本ならではのきめ細やかなサービスを融合させた『ハイブリッド・サービス』を最大の強みとしています。

当組合の核となる強みの一つは、日本独自の特性を活かしたきめ細やかで質の高いクレーム対応サービスにあります。担当者の多くは英語に堪能ですが、日本人スタッフとして、必要に応じて日本語での細やかな意思疎通も可能です。これは、複雑な概念や主張の整理が必要な困難な紛争において、特に大きな助けとなります。さらに、当組合は国際的P&Iクラブ(IG)加盟クラブの中で唯一、アジアに本部を置いています。そのため、この地域で発生する事案に対してより迅速に対応できるという優位性も備えています。

また、当組合には、社内研修プログラムを通じてスキルを磨き、用船契約の紛争に精通した、経験豊富で知識豊かなクレーム担当者が揃っています。

私たちが特に注力してきたのは、組合員の皆さまからの問い合わせに対する「迅速な対応」です。海運業界は24時間365日動いており、緊急の法的アドバイスが必要とされる場面も少なくありません。そのため、夜間や週末であっても、常にサポートを提供できる体制を整えています。

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グローバルニーズに応えるための体制強化

世界各地で地政学的リスクが高まり、情勢が刻一刻と変化する複雑な状況下において、迅速かつ的確な法的助言を提供することの重要性はかつてないほど高まっていると感じています。私はこれまで、中東情勢や紅海の通航に関する地政学的リスクが絡む事案に多く携わり、組合員の皆さま向けのセミナーも実施してきました。

当組合は、INTERTANKO(*3)、INTERCARGO、BIMCOといった国際機関との連携をいっそう強化しています。その一環として、現在BIMCOと協力し、最新条項に関して皆さまへ最新情報をお届けしています。また、高まるグローバルニーズにお応えするさらなる体制強化として、海事法に精通した弁護士を増員し、当組合独自の強みである日本のビジネス文化も深く理解できるハイブリッド・サービスをより強固にしていく方針です。

これからも組合員の皆さまの長期的なパートナーとして、存在を確固たるものにし、盤石な財務基盤と安定したアンダーライティング実績に基づく質の高い保険サービスを提供し続けていきます。

(*3) International Association of Independent Tanker Owners(国際独立タンカー船主協会)