本部所在地
〒107-0052
東京都港区赤坂2-23-1
アークヒルズフロントタワー15階
マップピン Google Map クリップボード

ニュース

2026保険年度の国際P&Iグループ再保険プログラムについて

2025/12/18 第25-018号

2026保険年度の国際P&Iグループ(IG)再保険プログラムが決定しましたのでご案内申し上げます。

 

1. 再保険スキーム
2026保険年度のIG再保険プログラムのスキームは、以下のとおりです。

 

  • クラブ保有額:1千万米ドル
  • グループ保有額:1千万米ドルを超える9千万米ドル
  • General Excess of Loss:1億米ドルを超える22.5億米ドル
  • Collective Overspill:23.5億米ドルを超える10億米ドル

 

2025保険年度からの変更点として、GXL Layer 3の限度額が2.5億米ドル増額し、それに応じてCollective Overspillカバーの発動点も23.5億米ドルに引き上がりました。

 

詳細につきましては、添付のダイアグラムをご覧ください。

 

2. てん補限度額
次の損害に対する2026保険年度のてん補限度額は、以下のとおりです(2025保険年度から変更はありません)。

 

  • 油濁損害 :10億米ドル
  • 船客と船員との複合損害:30億米ドル
  • 船客の単体損害:20億米ドル

 

3. Excess War P&I再保険
継続するロシア・ウクライナ戦争により、IGのExcess War再保険者は、ロシア・ウクライナ・ベラルーシ周辺の海域を航行する船舶に関するてん補除外(除外地域は、P&I戦争保険の再保険者が適用しているものと同一)を継続したため、IGは、当該除外地域について、別途1.25億米ドルを上限とするカバーを購入しました(2025保険年度の1億米ドルから増額しました)。

 

4. 船種別IG再保険料率
IGの再保険委員会が検討した結果、現行の5つの船種カテゴリーは変更せず、各船種カテゴリーのクレーム実績を踏まえて、再保険料率を調整することとしました。

 

2026保険年度の船種別IG再保険料率は、以下のとおりです。

 

船種カテゴリー 2026保険年度料率(US$/GT) 対前年比増減率(%)
Persistent oil tankers 0.5758 -8.0
Clean tankers 0.4337 0
Dry cargo vessels 0.5751 -5.0
Fully Cellular Container vessels 1.0237 +15.0
Passenger vessels 3.1472 -8.5

 

5. 更改経緯
2024および2025保険年度のプールクレームは、2019~2021保険年度と同程度の水準にまで高額化しているものの、IG再保険のリーダーであるAxa XLおよびその他の再保険者との長期的な関係に基づく支援により、上述の更改に至ることができました。

 

詳細につきましては、IGのプレスリリースをご覧ください。