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ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)を含有する消火剤の使用禁止に伴う対応について

2025/09/24 No.1328

一般財団法人日本海事協会(Class NK)から、ペルフルオロオクタンスルホン酸(以下、PFOS)を含有する消火剤の使用禁止に伴う対応について情報を入手いたしましたので、以下のとおりご案内します。

 

2023年5月に開催された第107回海上安全委員会(MSC 107)において、PFOSを含有する消火剤の使用および搭載を禁止するSOLAS II-2章の改正(決議 MSC.532(107))が採択されました。さらに、2025年6月のMSC 110において、PFOSを含有していないことをメーカーの宣言書または試験所の試験報告書で確認することを定めた統一解釈MSC.1/Circ.1694が採択されました。

 

この改正は2026年1月1日に発効します。以降は、PFOSを含有(10 mg/kg (重量当たり0.001%)を超える濃度を指す)する消火剤の使用および搭載は禁止となります。泡消火剤がPFOSを含有していないことを確認するために、船上には以下のいずれかの書類を保管する必要があります。

 

  1. メーカーの宣言書
  2. 試験所の試験報告書

 

上記がない場合は、船上でのサンプリングおよび試験が必要です。

 

対象は国際航海に従事する船舶です。新造船は製造中登録検査で、既存船は2026年1月1日以降最初の安全設備検査で、上記の書類について確認されます。また、就航後に泡消火剤を交換・新たに搭載する場合も、定期的検査にて確認されます。

 

詳細については、添付のClassNKテクニカルインフォメーションをご参照ください。