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2025年度春季公開セミナーを函館で開催しました

2025/06/09

 

202563日に函館にて、2025年度春季公開セミナーを開催いたしました。本セミナーでは、当組合 ロスプリベンション推進部長 浅井亨船長が、「衝突事故例と事故発生時の対応」をテーマに講演を行い、海上職の方を中心とする30名を超える方々にご参加いただきました。

 

衝突事故は、港湾設備の損傷事故に比べて発生頻度は低いものの、ひとたび発生すれば死傷者の発生、沈没、油濁といった甚大な被害につながりかねません。特に、深海からの沈船引き揚げには多額の費用が発生するなど、大きな影響を受けることになります。

 

本セミナーでは、春から夏にかけて全国的に発生する霧による視界不良や、視界が良好であっても輻輳海域()における交通集中により多発している衝突事故に焦点を当てました。過去の事例をもとに事故原因や共通点を分析し、防止策や事故発生時の具体的な対応方法について解説いたしました。

 

参加者からは、「実例に基づいた解説で、状況がとてもイメージしやすかった」、「見張りと意思疎通の重要性を改めて認識できた」、「事故対応フローが整理されており、大変参考になった」など、多数の貴重なご意見をいただきました。

 

 

当組合は、今後も事故防止への意識向上につながる機会をご提供し、皆さまの安全運航をサポートしてまいります。

 

 

輻輳海域(ふくそうかいいき):東京湾、伊勢湾、瀬戸内海など、船舶の通行が非常に多い海域。