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南アフリカ-船舶からの海洋汚染防止改正法(2024年)

2025/02/27 No.1299

南アフリカのコレスポンデンツBowman Gilfillan Inc.から掲題の情報を入手しましたのでご案内します。

 

シリル・ラマポーザ大統領による「船舶からの海洋汚染防止改正法案」の署名を受け、南アフリカは船舶からの汚染に関するより厳格な法律を制定しました。これらの変更は、大統領が公布する日に発効します。

 

従来、当局は汚染物質を(意図的であるか否かにかかわらず管轄区域内に)排出した船舶に対し罰金を科す権限を有していましたが、新しい法律ではMARPOL条約違反に対し最大1,000万ランド(現在の為替レートで約55万米ドル)の罰金を科すことが可能となります。これは以前の最大額から大幅な増加であり、南アフリカを国際基準に適合させるものです。

 

喜望峰周辺の船舶交通量の増加は、近い将来にすぐに収まる見込みはなく、また沿岸周辺の危険な気象条件による事故件数の増加、その結果としての2024年の異常なほど多くの事故および汚染事件が発生している状況を考慮すると、この新たな展開は当局に強化された執行権限を与えることになり、汚染事件に関与する船主および保険会社に直接的な影響を与えるでしょう。